アメリカの大手ゲイブログAfterEltonで選ばれた「最高のゲイ映画50」を1位から順にレビューしていく企画
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ラターデイズ
2003年公開のアメリカ映画『ラターデイズ』が「最高のゲイ映画」第4位。

“Latter Days”
Latter Days
この映画がお好きな方、というか思い入れが激しい方は、以下、お読みにならないことをお勧め致しますm(_ _;)m

いえ、別に嫌いな映画だって言うつもりは全くなく、むしろ見る価値のある映画だと思います。

ただ、例によってこれが「ゲイが主人公の映画」、もしくは「ゲイ的な要素がある映画」全作品中第4位! って言われると、やはり首を傾げてしまうと申しましょうか…(汗)

以下、ネタバレ。

主人公の一人はクリスチャン↓(ウェス・ラムジー)。LAのトレンディ(死語;;)なレストランでウェイターとして働く彼は、手当たり次第に男と遊ぶ超軽い男。
Wes Ramsey

もう一人の主人公はアーロン↓(スティーブ・サンドヴォス)。アイダホの田舎から、モルモンの宣教師としてLAに着いたばかり。同じ宣教師の若者3人と借りたアパートの部屋が、偶然にもクリスチャンのお隣。
steve sandvoss

可愛くて真面目そうな彼らを見て、クリスチャンがレストランの同僚と賭けをします。

「一人でも落とせたら50ドル。」

でもクリスチャンはだんだん賭けを忘れてアーロンに夢中になり、ある日、二人は他の宣教師の留守にアーロンの部屋でキスをします。でもちょうど戻ってきた仲間の皆に見つかって、アーロンは家に送り返されることに。

何とかアーロンの行き先を聞き出したクリスチャンは、アーロンが飛行機を乗り換えるソルトレイク・シティで彼に追いつき、そこで彼に愛の告白をして、二人はその後めでたく初エッチ。
Latter Days02



その後家に戻ったアーロンは、教会と、その教区のリーダーである父親によって審問され、最終的に教会から破門されます。そして母親を通して、LAの元の仲間からクリスチャンの「50ドルの賭け」について知らされ、全てに絶望して自殺を図るのでした。

一方、クリスチャンは連絡のないアーロンを心配して必死に彼の行方を探し続け、やっとのことで彼の家を探し当て、アイダホまで飛んできます。

でも、必死にアーロンへの気持ちを訴える彼に、アーロンの母親は冷たく「あの子はあなたのせいで剃刀を手首にあてたのよ。あなたのせいで私は息子を失ったの。」って言い放ちます。

アーロンが死んだと思い込んだクリスチャンは、彼を想って携帯に詩を書き連ね、それを盗み見た彼のルームメイト、シンガー志望のジュリーがそれを歌にします。

ゲイである自分を「治療」するために施設に入れられていたアーロンは、ある日、TVでジュリーがその曲を歌うのを聴き、それがクリスチャンの自分への想いであると気づきます。

最後はクリスチャンの働くレストランにアーロンが現れ、二人のこれからの幸せを思わせるハッピーエンドでお仕舞い。

この映画の監督さんであり、脚本も書かれているC・ジェイ・コックス氏↓は、元モルモン教徒でゲイの男性。アーロンと同じように宣教師として派遣された経験もあれば、クリスチャンのように遊んだ時期もあって、この映画の主人公二人は、自分自身をモデルにしてる、ということです。
CJ Cox

どっちにも似ていない…という突っ込みはこの際置いといて(笑)、こういうバックグラウンドの監督さんには、もうちょっと甘くないお話を作って欲しかったなあ、って思ってしまったのでした。

昨年の11月にカリフォルニアで同性婚を禁じる条例が成立した際、大きなニュースになったのが、モルモン教会が同性婚禁止派の選挙活動に、資金面で多大な貢献をしたという事実。

それ以前にもアメリカ各地で同性婚、またはゲイの権利について投票が行われるたびに、モルモン教会が常に反対派に資金援助を行ってきたそうなんですね。

一夫多妻制を信奉してきた癖に、同性愛に関しては「神の正義」を振りかざして認めようとしないモルモン教会。アーロンが審問中に反論している通り、「これはもう偽善っていうレベルじゃない。」のです。

そういう教会の体質を、もっとグッと深く抉る映画を見たかった!

それとシーンごとの撮り方とか、音楽とか、全体としてこの映画、昔のTVドラマみたいな感じがしました。最初はこれ、80年代に作られた映画なのかと思った。

↑に貼ったラブシーンでもチャカポコ音楽がうるさすぎ。これだけルックスがイケてる二人が結構濃い目に絡むっていうのに、まったく萌えないのね…

って問題はそこですか?

(^-^;)

念のために追記しますと、問題は音楽というより、私にはこの二人がどうして恋に落ちたのかが分からなかった、っていうことだと思います。

映画は割りと丁寧にその辺を見せてくれているんですけど、ただそれが、こういうシチュエーションがあったから、Aがこう反応し、Bはこう思い、その結果「恋愛」が成立した、みたいな説明的な感じがして、説得力がなかったのです。

こうなると単に個人的な感じ方っていうことになってしまうんでしょうけど、相手を好きになる時のもっと特別な瞬間ってあると思うんですよね。そういう当事者にしか分からない気持ちの動きを、説明できないからこそ映像で見せる、みたいな描写が欲しかったっていうか…。

すみません、結局上手く説明できなくてっ(汗)

それにアーロン役の彼も顔は可愛いけど、悲しくても、嬉しくても、怒っていても、いつも同じ声のトーン。

この映画には、ジョセフ・ゴードン・レヴィット↓がアーロンの仲間の宣教師役で出てるんですけど、実は彼、アーロン役でオーディションを受けたそうなんです。
Latter Days03

ジョセフ・ゴードン・レヴィットって、このリストで16位の『ミステリアス・スキン』では主役を演じてますけど、とにかく素晴らしい俳優さんです。

この映画だと脇役ですけど、彼が出てくると演技が自然だし、上手さが全然違うから印象に残るんですよね。

こんなに演技力に差があるのに、なんでジョセフ・ゴードン・レヴィットでなく、この人を主役に選んだのか?単なる監督の好みの問題ではないか?と疑ってしまった(汗)

そしてそんな疑惑(?)を裏付けるかのように、ググッたら一杯出てきた彼の萌え画像の数々…
steve sandvoss2

いえ、少ない予算でこれだけ一生懸命作られた映画に、ケチを付けるのは間違いだって分かってるんですけど(汗)、私的には不完全燃焼に終わった映画でした。テーマというか、設定はユニークだし、面白いとは思うんですけど、ググッとこない。

というか、クリスチャンのパートを「遊び人のウェイター」じゃなく、「ゲイの権利のために闘っている活動家」っていう設定にしたらどうでしょう?ある日、彼と偶然出会ったアーロンは激しい恋に落ち、その結果、教会とも父親とも勇気を出して対決する、みたいな? そしたらもっとモルモン教会について抉れるのに~。
(↑勝手に変えるな;;)

(^-^;)

では例によって予告編↓を。


えっと、それで次は5位の『モーリス』について書くはずなんですけど、この映画について書いているうちに、「アメリカの宗教界と、その聖書を悪用したゲイに対する偏見」についてのドキュメンタリーのことを思い出したので、そちらから先に書かせて下さい。

またか?

というお声はごもっともですが(汗)、とてもいいドキュメンタリーなので、もし宜しかったら次回も読んでいただけると嬉しいですv

追記:

最初にこの映画について学んだのは、『趣味はゲイビデオ鑑賞です。』の寛子様からですv

タイトル通りの大胆なブログ様ですが、映画のレビューは丁寧かつ分かり易くて、映画を見ていなくても見たような気にさせて頂けます♪

寛子さんはお優しいので、この映画に関しては、コメ欄でチラッと『見事なK国ドラマ』と本音(?)を漏らされているだけですけど、私は言いたい放題でした(汗)

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コメント
この記事へのコメント
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2009/03/02(月) 00:51:27 | | #[ 編集]
秘密のコメ様、こんばんは
パソコンによっては見られない動画があるのですね?
知りませんでした!教えて頂いてありがとうございます。
でもYouTubeは大丈夫なのですよね?
あー、ややこしい;;

アーロン君は一応自覚してたみたいですv
お尻の手当てをして上げた後、
「僕の秘密を見つけて恥をかかせたんだから、もういいだろ。」
みたいなことを言ってましたので(笑)

私もこの映画は、色々考えて真面目に作られたいい映画だと思います。
もちろんハッピーエンドも大好きですしww
ただ余りに細々と設定し過ぎと言うか、頭で考えた恋愛というか、二人で居てペラペラ喋り過ぎ、気持ちの説明し過ぎ…なんかそんな感じです(汗)
例えば6位の『トリック』はその点、説明臭くなくて好きなんですけど、これは単に私の好みの問題です、きっと^^

シェルターの俳優さんは二人とも上手なんで、それと監督さんの演出も上手いからだと思うんですけど、見ててドキドキしたんですvv
この映画の俳優さんは、二人ともモデルみたいでルックスは良いんですけど、萌え度ゼロ…。
とにかくアーロン君が台詞棒読み、っていうのが致命的でした><
2009/03/04(水) 21:36:21 | URL | あけぼの #-[ 編集]
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2009/03/08(日) 06:02:48 | | #[ 編集]
はじめまして~
こんな素敵なブログがあったなんて嬉しいですv
私の観てない映画も多いけど、こちらで興味が湧いたら観てみようと思います。

Latter DaysはDVDで観ました。
主人公二人が若い・イケメン・監督はゲイ・そしてハッピーエンドなんて、そんな作品は滅多にない(?)ので、自分としてはありがたい映画です(単純)。

ただこちらでも言われてる通り、アーロンの声が…
私は演技よりも、あの妙にこもった声がすごく気になりました。
あれは役者としちゃ致命的なのでは。
あのルックスにあの長身が、もったいない!

DVDにあったインタビューを観ても、アーロンよりクリスチャンの中の人の方が、すごい潔く思えて(笑)
彼は応援したくなるタイプです。

“萌え度ゼロ”に笑えました。
脱ぎっぷりいいんですけどね~。
TVドラマっぽい、と言うのにも納得です。
2009/05/14(木) 02:00:10 | URL | 雪子 #XMatgrFs[ 編集]
はじめまして☆
>こんな素敵なブログが
ありがとうございます~。
かなり好き勝手を書いてますけど(汗)、もし宜しかったらボチボチ読んでやって頂けると嬉しいです☆

>主人公二人が若い・イケメン・監督はゲイ・そしてハッピーエンド
このリストに載ってる映画には割りと多いんですけど、日本で公開されている映画には少ないみたいです。ゲイが主人公=悲劇っていう発想なのかも;
>アーロンの声が
どうしても感情が篭ってないように聞こえちゃいました^^
見た目はほんとに可愛いので、モデルになるなら完璧だと思うんですけど…。
クリスチャンはひたむきなキャラでしたよねvv

>TVドラマっぽい
こんな濃いラブシーンのTVドラマはないかもですけどwwでも、ストーリーとか音楽とか何か全体の雰囲気でそんな気がしました(汗)
でもハッピーエンドだし、私も好きな映画ってことに間違いはないです~♪

コメントありがとうございました☆もし出来ましたらこれからもよろしくvv
2009/05/14(木) 20:05:18 | URL | あけぼの #-[ 編集]
はじめて投稿します。
はじめまして。
ご意見に全く同感です。
なぜ、この作品がこんなに高い評価なのかさっぱりわかりません???
予算がないのはわかりますが、全体にただようチープ感、主役の演技力のなさ、
何故でしょう???

ちなみに、クリスチャン役の彼は、
どっかでみたことがあるなぁと思ったら、
TVドラマ"Charmed"で次女パイパーの未来からやってきた成人した長男役で出ていました。
そのときは息子という設定だったので、
ぜんぜん雰囲気が違い、
sexyさは全く感じませんでした。
この映画の方が先に撮影されているのに、
Charmedの方が若いときにとった感じがする。
そういう意味で、演技力がある人なのでしょう。
その後、あまりみませんが。
ジョセフ・ゴードン・レヴィットは子役で、
River Runs Through itに出ていたことを覚えています。
(ブラピのお兄さんの子ども時代)

この作品の高評価の理由は、
Anti-gayのMormonの実態を世に知らしめたと言う政治的理由かもしれませんね。
2009/07/07(火) 12:25:28 | URL | from NYC #wkBCZJmE[ 編集]
はじめまして
>この作品の高評価の理由は、Anti-gayのMormonの実態を世に知らしめた
なるほど~。
確かにモルモン教会のゲイ差別の実態について、この映画はきちんと描いてくれています!
逆にもっとそこを掘り下げて欲しかった気がしたくらいですけど、恋愛要素のみの「ゲイ映画」が多い中で、こういうメッセージを盛り込んだ映画は貴重だっていうことなんですねv
後は主役の演技とか編集とか演出がもう少し何とかなっていれば…(汗)

“Charmed”・・・一瞬思い出すのに時間が掛かってしまいましたv
懐かしい~。実は観てないんですけど、でもシャナン・ドハーティが出ていた頃はエンタメニュースとかで観ていたので、やっぱり懐かしいです♪
クリスチャン役の彼が出ていたことは初めて知りました。
2006年まで放送されていたんですね;
もう少し前に終わっていたかと…(汗)

ジョセフ・ゴードン・レヴィットのことは“3rd Rock from the Sun”で初めて知ったので、River Runs Through itに出ていたのは知りませんでした!
今度レンタルしてみますv
教えて頂いてありがとうございました!^▽^
2009/07/08(水) 19:54:36 | URL | あけぼの #-[ 編集]
CAが同性婚を認めないのは、6割がカソリックだからです。メキシコ人とか南米出身の人、多いですし。

あと、一夫多妻制・同性愛の禁止は、産めや増やせのキリスト教の教えに忠実に従ってます。矛盾はしてません。
ただ、モルモンは時代に沿っておらず、むかーしに儀式の最中に薬物を使用して数人死んでること、教えと称した少女への洗脳やら、一夫多妻と称した酒池肉林(10代前半の少女を含む)のカルトがモルモンの一部にいるので、それを持ってしてもカルトじゃないと言い切る彼らに疑問を覚える人も多いです。

ゲイと絡めて、モルモンを皮肉っているんでしょう。アメリカの映画に多いですし、アメリカ人が好むテーマです。
2010/07/22(木) 21:56:05 | URL | cheezy #mVkdFKrU[ 編集]
cheezy さん、はじめまして
おっしゃる通りCAの人口の過半数以上はクリスチャンですけど、その半数近くはプロテスタントの方だと思います?
私には未だに違いがよく分かりませんけど(汗)、メソジスト教会とバプティスト教会がお隣同士なのはよく見かけます^^
ただクリスチャンの方がすべて同姓婚に反対されているわけではない…、というかゲイやレズビアンの方でもクリスチャンの方は沢山いらっしゃいますし、アメリカ全体で言えばクリスチャンの比率はもっと高くなるので、そんなことを言っていたらきりがないないですよね;
ヨーロッパではスペインやポルトガルなど、カトリックの国でも同姓婚が認められていますし、やっぱりそれは個人のチョイスだと思います。

一夫多妻と称して少女と結婚するカルトってFLDS教団のことですよね?
いくら信教の自由と言っても、ああいう教団が存在を許されていいのかと思います!><;
2010/07/25(日) 18:20:19 | URL | あけぼの #-[ 編集]
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