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バンコク・ラブストーリー
2007年公開のタイ映画。

“Bangkok Love Story”(原題: pêuan ... goo rák meung wâ)
Bangkok Love Story

『バンコク・ラブストーリ』っていう英題&邦題がついてますけど、現代の意味は「友よ…愛してる」みたいな感じなんだそうです。

どっちにしてもくっさいタイトル…っていうのはこの際おいといて(汗)、突っ込みだしたらキリがないこの話。これに比べたら今まで好き勝手に貶してきた映画は全て、今世紀最高の傑作!って言ってもいいくらいです;

そんなわけですので、万が一この映画がお好き、という方がいらっしゃいましたら、以下は絶対にお読みにならないで下さい!(汗)


主人公はとりあえず二人。

一人はヒゲ(↓右)。こういう長髪にヒゲはよほどルックスに自信がないとイタた…;名前は面倒なので以下ヒゲ。
Bangkok Love Story2

もう一人はプリ↓彼は映画の中で脱ぎまくってプリプリした筋肉を見せ付けるんですけど、名前は面倒なので以下プリ。
Bangkok Love Story3

設定としては、ヒゲがマフィアの殺し屋でプリが警官。

プリを殺すはずだったヒゲが、マフィアを裏切ってプリを助け、一緒に隠れ住むうちに二人が恋に落ちるっていう話。

それだけ聞くと、ちょっと期待しませんか?

少なくとも私は大いに期待して見たんですけど…、すごく馬鹿をみた…(T△T;)

まずこの映画、見てて超恥ずかしい;

画面の無駄な凝りようとか、スローの入れ方、アップにしたり遠景にしたり、クルクル回ってみたり、うるさいまでのカメラの動き。そしてベタベタベタベタベタベタこれでもかっ!っていうくらい盛り上げに来るミュージック。

一応「悲恋」物なので、というか悲惨極まりない話だから、泣かせよう、泣かせよう、としてるのが見え見えなんだけど、あまりに酷いので完全に逆効果。

笑い話として見てしまえばそんなものかな、っていう気もするんですけど、途中からだんだん激怒してきた&ここまで酷い話には一言書いてやる!っていう気にさせられたのが、ヒゲの母と弟の話。

途中から話についていこうっていう気が全くなくなったんでウロ覚えなんですけど、マフィアに追われるヒゲとプリは、ヒゲに頼り切ってるヒゲの母と弟を連れて逃げようとするんです。

この母と弟がAIDS患者。

元々はヒゲの養父がAIDSキャリアで、母が感染。弟は養父にレイプされて感染したっていう、いい加減にしろっ!って言いたくなるようなドロドロ設定。

で、もう何より許せないのが、この母と弟の描き方。

母はまるで、「AIDSになったらまず脳みそが侵されます。」とでも言わんばかりのボケ状態。

まともな言葉を殆ど発せずに「あー、あー。」泣きながら寝てばっかりいる。

弟がブラコンなのは好いとして(←好いのか?)、ヒゲ兄貴から連絡がない&金が無くなると、男に身体を売りに行く。しかもコンドーム無しでセックスしといて、客から貰った金の一部だけ「病院に行って下さい。これは治療費。」みたいなメモと一緒に残しておく。そして家まで帰る間に近所の連中に見つかって、「AIDS患者は出て行け。」とか言われて殴られる。

もう見てて眩暈がします…。

一方、ヒゲの母と弟を連れ出しに行ったはずのヒゲとプリは、なぜかヒゲの家の前まで来るといきなりサカり出して、降りしきる雨の中の情熱的なキスシーン、みたいなくっさい美しいラブシーンを展開します。

そこに嫉妬に狂うプリの彼女が現れて、きっちりそれを車の中からガン見。

そこまでやるなら最後まで道端でやればいいのに(←もう止めない;)、そこで唐突にヒゲが我に返ると母と弟を迎えに行くんです。

でもここで母の方がまた「おー。おー。」喚きだしたかと思うと、突然クビを吊るんだね…。

「足でまといな私は死ぬから、弟だけ助けておくれ。」

みたいな自己犠牲の美しい物語?←マジ吐ける;

ヒゲと弟は一応その母を助け下ろすんだけど、外に出たところで、母は結局プリの彼女に撃たれて死んじゃう。


AIDS患者は人の迷惑だから死んでくれ。


そう言わんばかりの展開です;

その後ヒゲはマフィアに殴り込みをかけ、弟はその間ヒゲが自分を連れて逃げてくれるのを駅でひたすら待ってるんだけど、ヒゲはマフィアをやっつけて駅までたどり着いたところで、弟の目の前で警官に逮捕されてしまう。

このシーンがまた延々とくっさいドラマチックなスローモーションに、半端なオペラみたいな音楽つき。

一方、プリの方はヒゲを助けようとマフィアのところに行って、射撃で飛んだガラスの欠片で失明。ちなみにこのシーンも、もちろんくっさいドラマチックなスローモー。

その後、プリはヒゲの出所をひたすら待ちながら、ヒゲの弟を療養施設に入れてあげるんだけど、その弟がまた全てに絶望して首吊り自殺しちゃうんです。

(><;)

AIDS患者は生きてても仕方ないから死ね!

まるでそう言わんばかりの扱いです;


それから何十年か経って、ヒゲが出所するのを律儀なプリは刑務所まで迎えに行くんだけど、ヒゲは塀の外に出た途端、待ち構えていたマフィアの生き残り(多分;)に撃たれてバッタリ倒れて死んじゃう。

死体に取りすがって、「愛してる!」って言いながら号泣するプリ。

ああ、感動のラストシーン!

( ̄ω ̄;)

私も一緒に泣かなきゃ!っていうプレッシャーを感じつつ、漏れたのが失笑だけだったことは言うまでもありません。

(^-^;)

この映画を作った監督さんはひょっとすると、

AIDS患者に対する偏見を無くしましょう

とか

同性愛は男同士の美しい究極の結びつきです

みたいなことを大真面目に言いたかったのかもしれないんですけど、完全にハズしてます

多分この映画を作った方はゲイでもないんじゃないかな?

もしゲイだとしたらかなりの自虐映画…。作ってる方はドMの満足感に浸ってればいいけど、見る方は堪りません;

というかこれ、実際にAIDSで闘病されてる方が見たらどんな気持ちになるか…。

マイノリティを主人公にする場合、その見せ方には気を遣うべきだと思うんです。

80年代のアメリカ映画を見ると、やたらと黒人の大統領とかリーダー的な役が多いんですね。それまではギャングとかピンプみたいな犯罪者役ばかりだったのに、80年代辺りからそれがちょっとずつ変わってきて、少なくともフィクションの中ではポジティブな役が増えてきている。

例えそれが現実にはありえ無いことでも、フィクションの中でまずイメージを変えていく、っていうのは意味があるはず。(ポジティブなイメージがそのうち現実になったりもしますしねv)

日本人の役が、ヘラヘラした眼鏡の意志薄弱なオヤジ、みたいなのばっかじゃイヤですよね?

ましてやAIDSをストーリーに取り入れる場合、AIDS患者を「泣かせるための道具」として、ここまで惨めったらしく、救いよう無く描くなんて、絶対に御法度!っていう気がするんですが…。

タイのAIDS患者に対する扱いは一体どうなってるの?

観終わった後、それだけが気がかりな映画でした…( ̄д ̄;)

ちなみにヒゲはいただけませんでしたけど、プリは童顔にプリプリの筋肉という、なかなか美味しいタイプで、しょっちゅう白いパンツ一枚で画面をウロウロしてますので、それだけはお勧めかも(笑)

(検索したら山のように出てきたプリくん、Chaiwat Tongsangの萌え画像)
Tob Chaiwat

弟くんも無駄に可愛いんですけど、それで最後は余計に腹が立った…><;

次はもう一回ドツボ映画(死語;)について書こうと思っていたんですけど、楽しくないので止めます。

やっぱり好きな映画について書くほうが楽しい☆←当たり前;

なので次こそはリストに戻りますのでっ!

追記:

というか予告編のつべ↓を貼り忘れたので一応貼っておきます。


書き忘れたけどこの監督さん、「濡れた肌はセクシー」って信じ込んでるみたいで、二人ともやたらとテカテカした顔なのもイヤでした。

ああそうそう、このつべのコメ欄にカキコした方によれば、ヒゲのキャラの名前はMhek、タイ語で「雲」。プリはIt、タイ語で「石」という意味なんだそうです。

つまりどっちが受けでどっちが攻めか、名前を聞いただけで分かるネーミング。

そうとは知らず、ヒゲとプリなんて書いちゃって申し訳ない(笑)

(私的にはプリが受けだと思ってたんですけどねww)

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コメント
この記事へのコメント
あはは・・・
読んでて笑っちゃいました。
ストーリーのダークさもさることながら、
ムダなカメラワークとしつこい音楽、なんとなく想像できます(苦笑)。
私もAIDS患者をはじめ病気の人や、またマイノリティや障害のある人などを「泣かせ道具」に使う作品ってメッチャ嫌い。なんか結局「上から目線?」って思ってしまう。
それにしてもプリ君は、確かにイイ男ですね~。
2009/05/05(火) 19:41:10 | URL | sunshine #khTh2OB6[ 編集]
sunshineさん、こんばんは
そうなんです!
おっしゃる通り、上から見下す描き方なんですよねっ!(怒)
ダークコメディでもよっぽど上手にやらないとハズすのに、これは大真面目に作ってるからイタいイタい;
でもプリ君だけはお勧めでしたw
声とか話し方が女の子みたいで意外性もあったので(笑)
(言いたい放題書いちゃって良かったんだろうか、ってかなりドキドキしていたので、コメント頂いてとっても嬉しかったです☆)
2009/05/05(火) 21:09:45 | URL | あけぼの #-[ 編集]
映画の中身なんてどうでもよくなってしまいましたwww
(あ、こういう書きかたして失礼になったら大変!あけぼのさんの記事云々のことじゃないです・・・大汗)
「ヒゲ」と「プリ」に大爆笑!
思わず吹きそうになって一度画面閉じたりして・・・(まだ残業中なもので・・・汗)

基本的に『良い映画』という評判の映画は見に行かない私は、ここまで悪評をきいてしまうと、逆に見たくなる!www(←相当な天邪鬼)
なんで『良い映画』って言われちゃうと見なくなるかって言いますと、『良い』って聞いただけでそれは『良くて当たり前』に脳内変換されてしまうんですね。
なので、『良い』って聴いた瞬間から良い映画は私の中で色褪せてしまうし、本当はとても良い作品なのに当たり前になってしまってるからものすごく良くないと『良い映画』じゃなくなるんです;;
評判聞いただけで私の中のハードルがものすごく上がってしまうという・・・大迷惑なヤツです。

で、これだけ『酷い』と酷評されているのを見れば『酷くて当たり前』になるはずなので、見るに耐え得るのではないかと・・・www
「それ程でもないんじゃない?」と良い映画に取って代わったりしてしまうかも?(この映画に限ってはそうならなさそうな気がしますが^^;)

私も障害を扱ったお涙頂戴作品は大っ嫌いです!
以下同文
憤りすら感じます・・・
2009/05/07(木) 01:03:03 | URL | 葵 #5XrOZ5hQ[ 編集]
葵さん、こんばんは
>「ヒゲ」と「プリ」に大爆笑
お忙しい残業中に覗いて下さったのですね;
いつもおかしな画像を貼ってますので、くれぐれも背後にご注意を!(笑)

>基本的に『良い映画』という評判の映画は見に行かない私
そうなんだ?
でもレッドクリフはご覧になったんですよね?
ひょっとしてあの映画は評判が悪かったのでしょうか??
>評判聞いただけで私の中のハードルがものすごく上がってしまう
なるほど~。
何となく分かる気もします^^
私はお金と時間がもったいないので、相当に評判が良くないとわざわざ映画館まで映画を観に行きませんが…(←ケチとも言う;)

>「それ程でもないんじゃない?」と良い映画に取って代わったり
いや、それ程でもあると思います(笑)
でも、仲の好い友達と一緒に笑いながら観る、というのはありかもしれませんv
それにしては笑えないシーンが多過ぎるんですけどね…;

>障害を扱ったお涙頂戴作品は大っ嫌い
私もです!><
そういう映画はさすがに最近あんまりないと思うんですけど、タイ映画ってこういうのが多いのかなー?
2009/05/08(金) 21:29:24 | URL | あけぼの #-[ 編集]
障害を持ったお涙頂戴は『24時間テレビ』だなと思います。
こんばんわです。
茶はあまりゲイ映画は観てないですが、B級映画は好きですので、楽しい評論でした。
一回、ゲイバーに行ったことがありますが、なんかつまらなかったです。
皆、マッチョな方が好きなんだなぁと思います。
っていうか、すごい内容ですね。タイ映画は『マッハ!!!!『Level13』ぐらいしか知らないんですが、そっちはゲイが多いんでしょうね。

2009/05/08(金) 23:22:46 | URL | 茶栗鼠 #-[ 編集]
『24時間テレビ』ってそんななんですか?!
こんばんは~。
>B級映画は好きですので、楽しい評論
ありがとうございます!
ただこれをB級映画と言うのはB級映画に失礼なのでD級映画くらいかも?
ほんと酷い内容ですよね;
それにしても、健全な男子高校生さんって軽くゲイバーに行くのですね?(驚!)
私は格闘技が好きなので、『マッハ!!!!』は面白そうだと思いました♪
教えて頂いてありがとうございます☆
2009/05/09(土) 19:54:27 | URL | あけぼの #-[ 編集]
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