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祝マイケル・サム選手~NFLドラフト指名
昨日の土曜日、ミズーリ大学のディフェンシブ・ラインマン、マイケル・サム選手がNFLのドラフト最終日の最終7ラウンド、256選手中249位でセントルイス・ラムズから指名され大きなニュースになっています。
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数ヶ月前に彼が大学アメフトリーグのトッププレイヤーとしては初めて(アメフト以外でも初めて)ゲイであることをカムアウトして以来、果たしてどのチームが彼を指名するのか、そもそも指名すらされるのかどうかがスポーツニュースだけでなく一般のニュースメディアからも注目されてきました。

結果は彼が年間最優秀守備選手賞を受賞した素晴らしい選手であるにも関わらずかなり微妙なものでしたが、それでもアメリカの4大スポーツ(MLB野球、NBAバスケ、NFLアメフト、NHLアイスホッケー)を通じて初のアウトプレイヤーとしてのドラフト指名、プロ入りとなりました。

本当におめでとうございます!!!

オバマ大統領も「競技場から企業の重役会議室まで、LGBTのアメリカ人達は日々、自分が何者かではなく何を成すかでジャッジされるべきだと証明し続けている」"From the playing field to the corporate boardroom, LGBT Americans prove everyday that you should be judged by what you do and not who you are"というお祝いコメントを出されています。

セクシュアルマイノリティというだけでなく、彼のバックグラウンドを読ませていただいて思わず「うわぁ…」と感激したので、ほぼブログの書き方を忘れてしまったほどご無沙汰していましたが(汗)、久々に記事を書かせていただこうと思いました。

ただし!!

スポーツ全般に全く詳しくない人が書いていますので、用語その他はウィキピディア等々ネット記事を参照にしています。間違っていたら訂正いたしますので教えて下さいっ!!><;







彼を指名したのは彼の通うミズーリ大学の地元チーム、セントルイス・ラムズのジェフ・フィッシャー監督(coach)で、この方はラムズの監督とGMが同時に首になった後、2012年にラムズの監督として就任されたばかり。

彼の監督就任後はラムズの選手の態度が向上し“improved player personnel and positive attitude”チームの成績も上向いているということで、こちら↓によると彼は他のチームの監督と違ってロッカールームでの選手の言動等についてもコントロールできるタイプの方なので、マイケル・サム選手のこともプレイに集中させてくれるのではないかということでした。


そのフィッシャー監督はESPNのインタビューで1946年にラムズが最初のアフリカン系アメリカン人のケニー・ワシントン選手を獲得したことに触れると「我々が生きるこの多様な世界にあって、その一員となれることを誇りに思う」と笑顔で答えておられますし(In the world of diversity we live in now, I'm honored to be a part of this)、アウトプレイヤーにとってプレイしやすい環境を作ってくれることが期待できそうです。


とはいっても、私がどうしても気になったのがドラフト指名の順位。

こちらがマイケル・サム選手が指名を受けた瞬間の動画ですが、年間最優秀守備選手賞を受賞した選手であるにも関わらず、ドラフト最終日の残り1時間足らずでのギリギリの指名に泣き崩れておられます。


調べてみたところ、C.J.モズリーという選手もマイケル・サム選手と同時に年間最優秀守備選手賞を獲得されたらしいのですが、そのモズリー選手はドラフトの1stラウンドでボルチモア・レイブンズに256選手中17位で指名されています。

なのにマイケル・サム選手の場合は256選手中249位…。

なんだこの差はっ?!

と疑問が湧いたので更に調べたところ、モズリー選手はラインバッカーなのに対し、マイケル・サム選手ははディフェンシブ・ラインマンそれもエンドというポジションなのだそうです。どちらの選手も体格はほぼ同じなのですが、エンドとしてはプロリーグだと小柄すぎてやっていけないのだとか。そしてマイケル・サム選手はエンドからラインへの転向が上手くいくかどうかがスピード不足により危ぶまれているのだそうです。

でもそれだけでドラフト指名にここまで差が出るものなの?!

マイケル・サム選手ご自身も少なくとも3ラウンド目までには指名されるべきだったとおっしゃっていて(I should've been in the first three rounds. SEC Defensive Player of the Year, All-American)、ゲイであることを理由に選考から漏れ続けたとはっきりとはおっしゃっておられないようですが、やはりこの順位はかなりあり得ない感じ。

けれどそれは彼を選ばなかったチームにとってのロスだとご本人もおっしゃっているとおり、これからの活躍に期待ですね!!(`・ω・´)


さて、ではここで本題へ…笑

さきほどの動画でマイケル・サム選手と熱いハグ&キスを交わしておられた青年、どなたか気になりますよね?

気になりますよねっ!!

彼はもちろんサム選手の彼氏さん。同じミズーリ大学のアウトアスリートで、スイマーのヴィト・カミザーノ(Vito Cammisanoイタリア系?)くんだそうです。
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この後ケーキをわけあって(笑)一緒にお祝いされたみたいww


これって結婚式でよくやるやつですよね?超かわいいっ!!

こちらにお二人の画像が沢山載っていたのですが私のお気に入りはこちら。
242michael-sam-Vito Cammisano2

ほんっとにお似合いのカップルさんですっ!!アブアブアブアブ←わかる人だけわかって下さい;

同じ大学の出身っていうのもいいですよね~。きっと素敵なキャンパスライスを満喫されていたんだろうなって思います。

こういう素敵なカップルさんのハグ&キスが堂々とスポーツメディアやニュース番組でアメリカ中に報道される嬉しさといったら…涙

5年前ならあり得なかったというコメントを出されていたNFL関係者の方もいらっしゃいましたし、本当に時代は変わったなぁと思います。

早速ツイッターにヘイトコメントを書き込んだNFL選手もいたらしいですが(ドルフィンズのドン・ジョーンズ選手)、それに対してもそのチームのGMから素早く遺憾に思うというコメントが出され、マイケル・サムの指名はリーグ全体にとって素晴らしいことだと彼への支持を明確にされています。

これからはNFLだけでなく他リーグでも、人種的マイノリティと同様セクシャルマイノリティの選手に対する差別的発言や行動へのペナルティも厳しくなるはず!そしてそうなれば自然とスポーツ界全体の意識も変わっていくはずですよね(*´∀`*)

こちらはVISAがマイケル・サム選手を起用したCMですが、彼のセクシュアリティではなくプレイで自分を判断して欲しいという思いをそのまま伝える素晴らしいメッセージになっています。



更に私が感動したのは、セクシュアリティがどうこう以前の彼のバックグラウンド。

アフリカ系アメリカ人の彼はテキサス州出身で8人兄弟の7番目に生まれていますが、両親は彼が幼い頃に離婚。彼が子供の頃には兄の一人が銃で撃ち殺され、別の兄は彼が8歳の時からずっと行方不明だそうです。残りの兄達のうち2人は刑務所を出たり入ったりを繰り返し今現在もまた刑務所で服役中。直ぐ上の姉は彼が生まれる前に亡くなっていて、サム選手も一時は母親の車で生活するほどの困窮を経験し、兄が逮捕される際に警官からペッパースプレーを吹き付けられた(maced)こともあるそうです。

高校のアメフトで活躍するもそれを母親に反対され、友人の家に泊まって家事をこなしながら生活していたとか。家族の中で大学を卒業するのももちろん彼が初めて…。

なんか映画のストーリーみたいですよね?というかもう映画にしろください…(;´Д`)


アメリカ人は基本、こういった逆境を乗り越えて夢を掴むヒーローを全力で応援する生き物です。きっとDNAレベルでそういう風にできている。

彼がゲイであるとカムアウトした後、例のウェストボロー糞教会の連中がミズーリ大学まで押しかけてきましたが、学生達が寒さの中「人間の壁」を作ってそのヘイトメッセージを完全にブロックしました。

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黄色いTシャツは“STAND WITH SAM”「サムと共に立つ」と読めます。“FOR”ではなく“WITH”なところが素晴らしいっ!!

ミズーリと言えばアメリカ中西部のかなり保守的な州ですが、チームメイト達もサム選手がゲイであることを知って全面的にサポートしてくれたそうですし、自分達の仲間やヒーローをゲイだからという理由で貶める時代ではもうないということですね!(゚∀゚)/


ちなみに、サム選手がゲイであることをオープンにすると決めた時、その方法やタイミングについてアドバイスを行ったのが"You Can Play"(君もプレイできる)というスポーツにおけるホモフォビア撲滅を掲げるキャンペーン組織。

この組織の代表の一人、パトリック・バークさんのインタビューを(確かNPRで)お聞きしたことがあったのですが、この方の弟さんが若くして事故で亡くなった大学アイスホッケーのスター、ブランドン・バーク選手でした。

バーク選手が2009年にカムアウトされた時、お父様がアイスホッケー協会のプレジデントを務めるほどの有名な選手であったこともあって物凄く話題になったのを私も覚えています。わずか21歳でその翌年にお亡くなりになった時はびっくりしましたし、アメリカ初のメジャースポーツでのアウトプレイヤーになられるかもと思っていただけに残念でもありました。

You Can Playは残されたお父様とお兄様がバーク選手の意思を受け継ぐため、ゲイのアスリートへの助言やヘルプを行い、いつか完全にスポーツの世界におけるホモフォビアをなくすことを目的として設立されたそうです。

「いつ、誰に対して、どんな風にカムアウトするかは本人の自由。プレッシャーを与える気はもちろんないし、カムアウトできないことで悩んでいる選手の悩みを聞くこともある。僕達の目標は僕らが完全に必要とされなくなること。そうなるまでは選手のためにここにいる」


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カムアウト後、初めてミズーリ大学に現われたマイケル・サム選手の素晴らしい笑顔。

どれだけの人が彼に励まされ、勇気と希望を与えられたことかと思います。

アメリカという国を誇りに思える瞬間…そんな気持ちにさせてくれたマイケル・サム選手をこれからも応援していきたいです(>∀<)

NFLドラフト指名本当におめでとう!

そしてありがとうございました!!
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コメント
この記事へのコメント
ご無沙汰しております。
いや~久しぶりに自分の知らない世界から
いいお話を聞けてうれしかったです。

思うに人に治らない傷を負わせるよりも、
自分で自分と周りと必死になるほどじゃなくて
”闘う”ことをする人の姿の美しさよ。

それがどういう恋心をもっていても
正々堂々としてれば
やったれ、行け!って思いますわ。

マイケルさんがこれからも
アメフトに恋にと、堂々と活躍してくれたら、
誰かもきっと堂々としようと
立てるようになるんじゃないかなと思いました。

いいねぇ、若いって、堂々とすることって。
2014/05/26(月) 03:51:36 | URL | すずら #AYRMQa7Y[ 編集]
お久しぶりです!
ドラフト発表の映像、僕も何度も見返しちゃいました。
最近、スポーツ選手でも少しずつカミングアウトする人が増えていて、とても心強く思います。
まだまだ偏見や差別はあるけども、着実に世界は変わってきているんだなぁと感じます。

それにしても、マイケル&ヴィトカップルがラブリーすぎてため息です…笑
2014/06/07(土) 21:07:29 | URL | ぶっち #.LktJGrg[ 編集]
あけぼのさん、お久しぶりです。
久々ですねぇ・・・・。

ついぞこの事を知らなかった茶栗鼠の無知さ加減に、なんだか落ち込んでおります。
大学で「ゲイの結婚」と「ロシアのホモフォビア」に関するプレゼンをしたら大絶賛+「S」を貰っておいて、なんだか恥ずかしいです。

仰るように、ドラフトの指定時間がかなり遅くて、でも逆に映画にするのにも最高じゃない、なんて思ったり(笑)
映画化してほしいですねぇ・・・。

塩村文夏さんの差別発言問題で日本じゃ手一杯ですが、報道されて欲しいです・・・・・・・(>_<)

すばらしい記事をありがとうございました^^!
2014/06/24(火) 08:07:11 | URL | 茶栗鼠 #-[ 編集]
すずらさん、こんにちは
こちらこそ、ご無沙汰しております!
ブログの更新をすっかりさぼっていましたが(汗)
ほんとにいいお話だったのでひさしぶりに書いてみたくなりました。

>”闘う”ことをする人の姿の美しさよ。
ほんとですよね!
ご本人はもちろん、彼氏さんも、同じチームの方も、そして学生の皆さんも…
一緒に立っているんだっていう主張に凄く感動しました!

>それがどういう恋心をもっていても
そういう相手と巡り合えるって幸せなことですもの。
周りがとやかく言うことじゃないですよね。応援あるのみ!!

>いいねぇ、若いって、堂々とすることって。
ほんと素敵です。
こういう眩しい若者の姿を見ると私のような年寄りも励まされますヮww
これからもきっともっとマイケルさんのような方が沢山現われるはずで、そしたらおっしゃるとおり、きっとみなが堂々といられる社会になりますよね。
こういうポジティブな変化を見られるってほんと幸せだなって思います(´∀`)

2014/07/06(日) 10:51:25 | URL | あけぼの #-[ 編集]
ぶっちさん、こんにちは
お久しぶりです~
ドラフト発表の映像、ほんとに何度も見返しちゃいますよねw
スポーツ選手のカミングアウトは難しいって言われながら、本当にこうして少しずつ堂々とカムアウト去れる方が増えているのは素晴らしいって思いました。
チームメイトの皆にカミングアウトした時に温かく受け入れられたことでメディアにオープンにする勇気が出たとおっしゃっておられたので、一緒にプレイする選手の意識も変わってきてるってことですよね!

>それにしても、マイケル&ヴィトカップルがラブリーすぎてため息です…笑
お二人の画像を探していてついつい時間を忘れてしまいました!ww
アスリート同士、とってもお似合いですよねっ!!(・∀・)
2014/07/06(日) 10:58:37 | URL | あけぼの #-[ 編集]
茶栗鼠さん、こんにちは
茶さん、お久しぶりです。
ほんとうに久々に記事を書きました;

>ついぞこの事を知らなかった茶栗鼠の無知さ加減に、なんだか落ち込んでおります。
いやいや、大学でこんな素晴らしいプレゼンをなさったなんて感激しております。
まさに今世界中で動きつつある人権問題を扱われていて、しかも大絶賛+「S」なんて凄いです!
できればブログでプレゼンの内容を紹介していただきたいくらいです~

セクマイであるだけでなく、アフリカ系アメリカ人という人種的マイノリティとしてのハードなバックグラウンド…。
The Blind Sideっていう映画がありましたけど、ああいうんじゃなくてもっとご本人にフォーカスして撮ったら素晴らしいストーリーになると思いました。
おっしゃるとおり、ドラフトの遅さも映画ではハラハラさせる見せ場になりそう~

>塩村文夏さんの差別発言問題で日本じゃ手一杯ですが、報道されて欲しいです・・・・・・・(>_<)
私の方こそこの問題について知らなくてお恥ずかしい!
というか、これはほんとに酷いですね…><;
2014/07/06(日) 11:31:28 | URL | あけぼの #-[ 編集]
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