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矯正レイプ
数年前ほど前から、アフリカでこういうことが行われているという記事をゲイブログ様で見かけるようになりましたが、先日、大手のビアンブログ様で、主に南アでの問題について詳しく書かれていたので訳してみます。

レイプを取り上げた、女性にとっては特に読むのが辛い内容ですので、そういう記事を読むお気持ちになれないという方はご遠慮下さい。

英語がお分かりになる方は、原文の記事をどうぞ。


以下、原文の記事をなるべく忠実に訳してみました。

ウガンダのLGBTQへの人権侵害を聞くのは、悲しいことに、決して今に始まったことではない。ゲイの活動家デービッド・ケイトー氏はウガンダのLGBTQ権利運動の父だったが、同性愛者であることが公けになった途端、同胞からは死んだも同然と看做されるようになった。「ゲイ殺しの法案」と呼ばれるウガンダの反同性愛法案は、同性の関係を犯罪とみなす。その同性愛行動がどのカテゴリーに分類されるかによって-「悪質な同性愛者」もしくは「同性愛罪」 -死罪、もしくは運がよければ終身刑となるのだ。

ケイトー氏は生きてそれらの罪に問われることはなかった。2010年10月にタブロイド紙で100人のLGBTQウガンダ人の名前と写真が公表され、彼らの処刑が叫ばれると、そのリストに名前を載せられていた彼は翌年の1月に殺害されたのだ。

アフリカ大陸のいたるところで、ホモフォビアに基づいた苛め、LGBTQに対するバッシングや虐待が行われている。LGBTQの市民に対し拷問に等しい扱いを行った、ジンバブエの独裁者ロバート•ムガベはまだその罪に問われていないが、彼のしたことを忘れるわけにはいかない。ムガベはLGBTQこそジンバブエが抱える問題の原因であると非難し、同性愛は「非アフリカ的」であり、植民地支配によってもたらされた、少数の白人によってのみ行われる不道徳な文化だとみていた。

だがそれでも南アフリカにだけにはまさか、反LGBTQのレトリックや人権侵害が存在すると思わないだろう。

南アフリカは、公然とLGBTQ公民権をサポートしたアフリカで最初の国だ。 2004年に最高裁判所が、結婚の慣習法上の定義は同性の結びつきを含むと裁決すると、2005年には南アフリカの憲法裁判所が「同性パートナーに課されるいかなる下位のステータスも違憲である」としている。

しかし、南アフリカは、そのLGBTQの市民、特にレスビアンに対して重大な問題を抱えている。

レスビアンという問題を改善する方法が「矯正レイプ」なのだ。

南アでレズビアンの女性が性的虐待やレイプ、複数犯によるレイプの被害者となる確率は、ヘテロの女性にくらべて二倍である。そして少なくとも毎年500人のレズビアンの女性が「矯正レイプ」の被害者になると推定されている。2008年のトライアングル•プロジェクトのレポートによると、南アフリカ共和国の南西部の州にある西ケープでは、レズビアン人口の86パーセントがレイプされる恐怖に怯えながら暮らしているというが、彼女達のその恐れには根拠がある。

「レズビアンはレイプされ、殺される。なぜならそれが我々のコミュニティそして文化によって受容されているからだ。」そう南ア人の男がニューヨーク•タイムズ紙の記者リー•ミドルトンに語った。

矯正レイプは「修正治療」の南ア版だ。その意図する目的は、レズビアンもしくはレズビアンとみなされる女性の性的指向を異性愛者のそれに是正することである。「矯正レイプ」という用語は、最初はエウディ・シメラネやZoliswa Nkonyanaのような著名なレズビアンへの矯正レイプ事件の後、最初に南アフリカで使われ、国際社会に知られるようになった。同性愛もしくは女性というジェンダーに相応しくない振る舞いの汚名を濯ぐため、被害者の女性の家族や村の人間達が自らそのようなレイプを監督して行うことさえある。

(*エウディ・シメラネさんはアフリカ大会で南ア代表に選ばれたサッカー選手であると同時に、レズビアンであることを公にしているゲイライツの活動家でしたが、2008年の4月、複数の男達に殴る蹴るの暴行を受けてレイプされた後、顔や胸、足の付け根を刺され死亡しています。裁判では、4人の容疑者のうち、1人が終身刑を宣告されました。

* Zoliswa Nkonyanaさんは、レズビアンであることを公にしていた19歳の女の子でしたが、2006年に20人近い男達に追い回され、殴る蹴るの暴行を受けた上、刺し殺されています。彼女の裁判は30回以上に渡って延期された挙句、ようやく今年になって4人が有罪判決を受けました。)

矯正レイプは、その殆どが報告されず、起訴もされることない南アのヘイトクライムだ。

こういったレイプが南アフリカのレズビアンの間のHIV /エイズの流行の主な原因となっている。しかしレズビアンを狩り出したり、偶然発見した多くの南アの男にとって、「矯正レイプ」はヘイトクライムでも性的暴力でもない。彼らには性的にそれを行う資格があるのだ。ペニスを突きつけることで、異性愛者による暴力的な家父長制度を支えている文化において、それは国や部族のために、愛国心を持つ男が当然なすべきことと看做されている。

Lungile Cleopatra Dladlaさんは、彼女と彼女の友人に起こったダブルレイプについて、NYタイムズのレポーターCharlayne Hunter-Gaultに、強姦者が彼女達に対し、まるで当然のことをするかのように振舞ったと話している。

「フード付きのスウェットシャツを着て武装した男が私達の背後から忍び寄ると、空き地の方に移動するように命じたのです。彼はそれから私たちの服を脱がせました。そして私達を縛ると、“今日はお前らが女だってことを分からせてやる。”と言って、私達をレイプしました。そしてその後、彼は私の友達に服を着せて手を解き、次に私の足を解くと歩き去りました。そして遠くから“もう服を着て行ってもいいぞ。”と怒鳴ったのです。」

南アは「世界のレイプ・キャピトル」と呼ばれ(インターポールによる調査は、南アフリカのレイプ件数が世界で最も多いことを明らかにしている)、性的暴行の加害者は、オフィスで最も高い地位にある男から小さな村のヤギ飼いまで様々で、南ア全体に及ぶ問題となっている。

南アフリカの2011年のレイプの統計によれば、「南アで生まれた女性がレイプされる確立は、彼女が文字を学ぶ確立より高い」と推測される。

2011年には、17秒ごとに一人の女性が南アでレイプされている。南アの男の4人に一人がレイプを行ったことがあると認めていて、レイプされたことのある女性を知っている南アの男の16%が、被害者はその経験を楽しんでおり、自分からそれを求めていたと信じている。

例えば、南アフリカのジェイコブ・ズマ大統領自身が、無罪放免となった有名な強姦犯だ。彼は家族の友人の娘をレイプした。「問題の女性はスカートを履き、足を組んで座ることで彼を刺激した。ズールーの男として、性的に興奮した女を満足させることは彼の義務だったのだ。」とNYタイムズのHunter-Gaultはレポートしている。

南アでは今に始まった現象ではないが、「ベイビーレイプ」もようやく知られるようになってきた。少女や処女の子供との性行為がAIDSを治すと信じられているのだ。

しかし「矯正レイプ」もAIDS治療と看做されることがあるということについては殆ど語られていない。小さな子供や少女をレイプすることに対する社会の圧力や蔑みを感じる男達にとって、レズビアンの女性達は次に格好のターゲットとなるのだ。

子供もレズビアンの女性達も処女であると信じられており、「矯正レイプ」はレイプを行う男達にとって、男としての義務を果たすと同時に、AIDSの治療にもなると信じられているのである。

(2012年6月14日のSheWiredの記事より)


昨年の12月には、クリントン国務長官がLGBTの人権擁護のための演説を、国連で初めて米国を代表して行いましたが、その中で「矯正レイプ」の問題にも言及しています。



(30分を超える長いスピーチですが、こちらのブログ様に日本語で演説のポイントが挙げられていました。)

アメリカにもまだまだLGBTに対する差別や偏見があることは認めながらも、「同性愛者の権利は人権である」と宣言し、世界の国々に対し、LGBTの人権の擁護と保護を求めた力強いスピーチです。

LGBTへの迫害を行う国々に対する具体的なアクション(経済援助の差し止め等)には言及していないものの、クリントン国務長官のメッセージは明確で、ゲイライツの問題はまさしくヒューマンライツの問題であるという主張には、全く疑問の余地はありません。

女性や特定のマイノリティが同等の人間として扱われないことがどんな結果をもたらすか…それはこうした記事を読めばあまりにも明らか…。

ゲイライツの問題は人権の問題であり、そして女性全体の問題でもある。

読むのがとても辛いですが、それを改めて考えさせられた記事でした。
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