アメリカの大手ゲイブログAfterEltonで選ばれた「最高のゲイ映画50」を1位から順にレビューしていく企画
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ブロークバック・マウンテン
とっても今更ですが、まずは堂々第一位の『ブロークバック・マウンテン』から。 

2005年製作のアメリカ映画、アン・リー監督のBrokeback Mountain↓がアメリカのゲイ男性から「最高のゲイ映画」に選ばれました。
Brokeback Mountain
ある意味、この結果にはとっても納得出来るような、でもやっぱり不思議なような…。

以下は映画のレビューというより、何でこの映画が1位なのか?についての自分勝手な考察。

まずはこれが、

「きちんとお金を掛けて作られた映画であり、それなりに宣伝費も掛けられている」

っていうのが、この映画が「最高のゲイ映画」である理由の一つなんだろうと思います。

この映画の制作費はおよそ14億円、宣伝費はそれとは別に5億円、って言われてます。

ハリウッドのブロックバスター、例えばヒース・レジャーがジョーカーを演じた『ダーク・ナイト』の200億円近い制作費に比べれば、これでも低予算映画っていうことになるんでしょうけど、いわゆる「ゲイ映画」に多い、自主制作のマイナー映画と比べたら夢のような予算。

ちゃんと予算があれば、名前の売れた監督さんに撮ってもらえるし、まともに演技の出来る俳優さんも使える。予算が数百万円のレベルだと、著作権が払えなくてBGMさえ使えないのに、お金があれば、何とオリジナル・スコアまで作曲して貰えちゃったりする。安いスタジオで出来るだけ効率良く撮影を進めるかわりに、カナダでロケまで出来てしまう。

ある意味、「ゲイ映画」だろうと何だろうと、ちゃんとお金を掛ければ良い作品が出来て当然。

そういう意味で、『ブロークバック・マウンテン』は確かに良い映画だと思います。アン・リー監督のディテールにまで気を配ったディレクションといい、カナダの自然を背景にした美しいシネマトグラフィーといい、画面の美しさ↓には文句の付けようがない。
Brokeback Mountain04
そしてその映像にぴったりあった素晴らしい音楽。

この映画のトレイラー(予告編)を聞いただけで印象に残る、アルゼンチンの作曲家グスタボ・サンタオライヤ(Gustavo Santaolalla)の切ないギター。私的には、この名曲なくして、この映画はありえません。

チャ、チャ、チャ、チャーン、ターン、タラッ、タ、タタ、ターン~♪(←え?違う??^-^;)

さらにエニス役のヒース・レジャー↓のオスカーを逃したのが不思議なくらいの名演技。
Brokeback Mountain01
1963年から1983年までの20年の間に、19歳から39歳まで年を取る役なんですけど、大げさなメイクとかしてる訳じゃないのに、当時25歳のヒース・レジャーが、どの年齢も全然違和感なく演じてる。

もっとも、あの口の中でブツブツ呟く喋り方は、DVDの英語字幕が無かったら絶対に解読不可能でしたけど(笑)

遺作となった『ダークナイト』も、映画自体はどうってことない映画でしたけど、彼の鬼気迫る演技はさすがでした。まだこれからという年で亡くなってしまったのが、本当に残念な俳優さんです。

あらすじはみなさまご存知とは思いますけど、一応書きますと…。

ワイオミングの田舎町。若いカーボーイが二人、夏の間、山で羊の放牧をするために雇われます。無口で、誰ともあんまり口をきかないっていうエニス(ヒース・レジャー)は、明るいジャック(ジェイク・ギレンホール↓)とは気があって、こんなに喋ったのは初めてだ、って自分で驚くくらい色んな話をします。
Brokeback Mountain02
そしてある夜、酔っ払った二人は一緒にテントで眠り、ジャックの誘いでエニスはその夜、ジャックと関係を持つのでした。

山を降りた二人は、それぞれ結婚して子供が生まれ、傍から見ればそれなりに幸せな家庭を持ちます。でも別れてから4年後、ジャックがエニスに会いに来たことで、二人の関係が復活してしまいます。

だんだんと破綻する二人の結婚生活。

「釣り旅行」っていう嘘を付いて家を抜け出し、エニスにたまにしか会えない関係にイラつくジャックは、エニスと一緒に住んで牧場を始めたいって言います。でも子供の頃、リンチに遭って殺されたゲイの男性を父親に見せられたことがあったエニスは、その恐怖から抜け出せず、ジャックとの関係を隠し続けることを選びます。

結局エニスの結婚生活は破綻しますが、離婚しても彼の考えは変わりません。

そしてある日、エニスがジャックに宛てた葉書が“Deceased”(死亡)のスタンプを押されて戻ってきます。

ジャックの奥さんに電話したエニスに、奥さんは淡々とジャックは事故で死んだって説明しますが、エニスの脳裏に浮かんだのは、ジャックが3人の男達に捕まって殴り殺される光景でした。

その後、ジャックの両親に会いに行ったエニスは、山で無くしたと思っていた自分のシャツが、ジャックの部屋で彼のシャツと重ねられて取ってあったのを見つけます。そのシャツに顔を埋めて泣くエニス。
Brokeback Mountain Shrits
ジャックのお母さんにそのシャツを貰ったエニスは、最後に一人、そのシャツに向かって呟くのでした。

“Jack, I swear....”

この映画、アン・リー監督が「ゲイ映画」っておっしゃっるのを聞いた覚えがありません。確かアカデミー賞でも、その後のインタビューでも、監督が繰り返しおっしゃっていたのは、

「これはアメリカン・エピックなんだ。」

American Epic、つまり「アメリカの叙事詩」っていうことでした。

ちょっと話が飛びますけど(汗)、それで思い出したのが“Misfits”っていう映画です。日本だと『荒馬と女』っていうタイトル。マリリン・モンロー、クラーク・ゲーブル、モンゴメリー・クリフト主演で1961年に公開されています。

その内容は、西部開拓時代を担ったカーボーイと、彼らの時代の終焉、その厳しい現実を描いた映画。

カーボーイとしての仕事が無くなり、生計を立てられなくなった男達は、危険なロデオの見世物で賞金を稼ぐ傍ら、賭け事や酒で鬱憤を晴らしています。そんな彼らは、ドッグフードとしてその肉を売るために、野生馬の群れを追い詰めて、捕獲する仕事を請け負うのでした。

荒野を駆けるムスタング(野生馬)の力強さ、美しさと対照的に、他に生計の手段が無くて、その群れを肉の塊として安く叩き売るしか仕事がない、落ちぶれたカーボーイ達。

この映画は批評家の評判も今一つで、興行的にも失敗作だったはずですけど、今見ると、色々なことを考えさせられる秀作だと思いました。

原題のmisfitsっていうのは、周りにfit(適合)しない人、出来ない人。

『ブロークバック・マウンテン』の舞台は1963年のワイオミングで、『Misfits』の舞台は1961年当時のネバダ。だからこの二つの映画は同時代のお話なんです。

そして『ブロークバック・マウンテン』のエニスもジャックもまさにmisfits、時代に適応出来ないカーボーイ達です。

結婚したジャックは不本意ながら奥さんのビジネスの手助けをし、エニスは道路工事、その他の日雇いとして、半端仕事をしながら何とか生計を立てている。

ゲイであるかどうか以前に、この二人には本当の自分にあった生き方が出来ない状況がある。まずは、そんな当時の西部と、そこに生きる開拓者の子孫達を取り巻く悲しい現実が描かれて、さらにそこに男同士の悲恋が絡む。

だからアメリカン・エピック。

この映画がアメリカで興行的に成功したのは、こういうアメリカならではの背景が、きちんと描かれているからなんだろうと思います。

ただこれを「ゲイ映画」として評価する場合、どうなんでしょう?

アメリカのマイノリティが一般に最も嫌うのは、自己否定(self hateまたはself loathing)だと思うんです。この映画の主人公、特にエニスの生き方がそれ。

Love is a Force of Nature (愛は自然の力)

ってポスターに書いてありますけど、どっちかって言うと状況としては、

Lust is a Force of Nature (欲情は自然の勢い)

勢いで突っ込んだ突っ走った性欲が「愛」に変わる程、この二人は一緒の時間を過ごせなかった。エニスの方は寧ろそれを恐れて避けていた。ジャックもいい加減にうんざりして、だから例の有名な台詞になっちゃうんだと思います。

“I wish I knew how to quit you.”

これ、日本語にどう訳されたんでしょう?

直訳すると、「お前を辞める方法を知ってたら良かったのに。」

綺麗に訳せば、「君を諦める方法が見つからない。」

この台詞、SNLでも色んなトークショーでも、散々ネタにされてましたけど、こういう言い回し、普通はしないんですよね。この映画独特の、味わい深~い台詞なわけです^-^

これは映画の作り手、とういうより『ブロークバック・マウンテン』の原作者、アニー・プルー(Annie Proulx)さんのお力ですね。原作は凄く短い短編なんですけど、情景描写の他は、殆どジャックとエニスの台詞だけで、それが映画の中でそのまま使われてます。

原作が短すぎるから、映画にするために後から脚本家の方が足した部分も多いんですけど(二人の結婚生活の描写とか、エニスのガールフレンドとのシーン)、そういう箇所はやっぱりダレるし、なくてもいい感じ。本当に力強い、印象に残るシーンは原作にあるシーンで、これは原作を読んで無くても、映画を見た方なら違いが分かると思います。

それはともかく(汗)、この最後まで自分と向き合えない主人公が、基本的にホモフォブ(ゲイ嫌い)の多いアメリカで受け入れられたのは分かる気がします。分からないのは、それがゲイにここまで受けたこと。

ただし、

「良い男が二人で絡めば点が高い」

という身も蓋もない理由でなら、この映画がブッちぎりでNo.1でも納得します(笑)

そう、この映画には「萌え」がある!(爆)

『ブロークバック・マウンテン』は、「映画におけるベスト・セックス・シーン50」の投票では23位、「キスシーン」だと1位に選ばれてました。(私もあのキスシーン↓は文句無く最高だと思う♪)
Brokeback Mountain03



ジャック役のジェイク・ギレンホール↓も、ブラウンの髪と瞳といい、甘くて優しい声といい、最高にキュートv
Brokeback Mountain Jack

『アフターエルトン』で「ベスト・ゲイ映画」の投票が行われる前に、「セクシーな男性トップ50」の投票も行われていて、1位がジェイク・ギレンホールでした。

私もこの映画、決して嫌いな映画っていうわけじゃないんです。ただ、あのエンディングには納得できない。ま、原作がそうだからしょうがないんでしょうけど…。

こちら↓は劇場公開用の予告編

主人公の二人はほんっとに良いんですけどねー。

最後に、リアルでもお友達だった二人のツーショット。
Brokeback Mountain05
Brokeback Mountain06
Brokeback Mountain07
最後の写真は単なる個人的な萌えです(汗)

深く追求しないで頂けると大変嬉しい…^-^

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コメント
この記事へのコメント
こんばんは。いつもコメントありがとうございます。
今日はこの映画が一位だというのをふと思い出したので
ビデオ屋さんでレンタルしてみました~
まだ観てなかったので(^^;
また感想書きに来ますね~。
でも、ゲイ映画って日本だと未公開だったり、DVDになってたりするの少ないですよね
やっぱこの作品は偉大なのかな。見るのが楽しみです
2009/01/21(水) 04:42:06 | URL | hiro #-[ 編集]
hiroさん、こんばんは
>いつもコメントありがとう・・・
とんでもないです!
こちらこそいつもhiroさんのブログに癒されていますv
そっか、hiroさんはこの映画が公開された当時、
まだ高校生・・・いや中学生だったり・・・^-^;
って、話がズレました;;
この映画は「ゲイ映画」の枠を超えて、
単に「映画」として観て良い映画だと思います(←日本語変;;)
hiroさんのおっしゃる通り、このリストに載ってる映画の殆が日本で見られないのが残念!
2009/01/23(金) 17:38:46 | URL | あけぼの #-[ 編集]
こんにちは!やっとまともにこの映画が観れました。
個人的にはあんまり好きなジャンルじゃなかったかもしれません。
純粋なゲイ物語かと思っていましたが結婚とかしてるし
それでも関係は続けたりと・・・。なんか複雑な感じでした。
ストーリーどうのこうのより景色とかに目がいっちゃいました(笑)
2009/02/07(土) 23:53:41 | URL | hiro #-[ 編集]
hiroさん、こんばんは
分かります!
私もこの映画、嫌いとは言い切れないけど、
決して心から好きとは言えない…
なので歯切れの悪い感想しか書けませんでした(T-T)
一番不思議だったのが、「ゲイ男性が選ぶ最高の映画」
に選ばれていることだったんですけど、
hiroさんの感想を読ませて頂いて
色んな見方があっていいんだなって思えましたv
2009/02/08(日) 20:40:39 | URL | あけぼの #-[ 編集]
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2009/02/15(日) 07:22:37 | | #[ 編集]
秘密のコメ様、こんばんは
ヒース・レジャーは素晴らしい俳優さんですよねv
ダークナイトを見て改めて思いましたけど、ああいう人を「カリスマ」っていうのかと…
亡くなられてしまったのは、ほんとに残念です。
この映画でも、オーストラリア訛りを綺麗に消して、ワイオミングのプアーホワイト、白人の低所得層の若者を完璧に演じてました~。
聞き取りづらいっていうのは悪口じゃないんです。書き方が悪くて済みませんっ。

それとカタカナ表記にはいつも迷うんですけど、イニスだったのですね;;
ありがとうございます、教えて頂いて(_)
でも面倒なので、このままにしておきます(←おい!)

“I wish I knew how to quit you.” 
訳すのは難しいだろうなって思いました。
普通に訳しちゃうと、特徴のある台詞じゃないですものね…。
こういうの訳す方も、説明臭くすると映画の流れが悪くなるし、普通に訳しちゃうと原作の雰囲気が伝わらないし、苦しいところだろうと思います^-^
ここはサラッと訳すしかないのでしょうね、うんうんvv

後は書いてるうちにドンドン長くなったので、一度またブログに書かせて下さい。
直接のお返事というわけではなく、コメントを読ませて頂いて、上の記事には書かなかったこと、やっぱり書いておきたい気がしたので…。
いつになるか分かりませんが、お時間のある時にでも覗いて頂けると嬉しいですv
2009/02/15(日) 22:11:45 | URL | あけぼの #-[ 編集]
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2009/11/01(日) 02:04:32 | | #[ 編集]
秘密のコメ様へ
レスは不要ということでしたが一言だけ。
こちらこそご不快な思いをされたら大変申し訳ありませんでした。
自分がダメならダメできちんと理由を書くべきですね;
これから気をつけます!
2009/11/29(日) 18:17:14 | URL | あけぼの #-[ 編集]
詳細なレビューありがとうございます!
古い記事に対するコメントで申し訳ありません...

英語に対する洞察が深いですねー。
勉強になります。
自己紹介を見たらアメリカ生活が長いんですね。

僕も最後のシーンがしばらく「??」でした。
僕なりに納得できる解釈が見つかったのでそのうちにレビューを書こうと思います。
2011/05/11(水) 20:39:49 | URL | freddie #NKh9J5S.[ 編集]
初めまして
こちらこそ、コメントありがとうございました!
初めて書いた記事なので今以上にまとまってませんが(汗)
読んでいただけて嬉しいです☆

英語に対する洞察が深いというより
アメリカに長くいるだけなのでお恥ずかしい。。。^^

ラストシーンは何か唐突でしたよね?
ご自分の解釈を見つけられたなんて凄いです!
レビューを読ませていただくのを楽しみにしていますねvv
2011/05/12(木) 21:17:48 | URL | あけぼの #-[ 編集]
すさまじい英語力に感服です
自分もかなり過去の記事に対するコメントでごめんなさい;
検索エンジンから訪れさせて頂きました。

2006年頃ゲイの友達が絶賛してたにも関わらず、今年初めて
この映画を観たという体たらくなのですが
ゲイ映画ベストで永らく1位を独占(これも初めて知りました)
していた理由も分かる気がしました。
原作の出来の良さをあまり殺さず大衆向けに華々しく作り直し
見事ヒットさせ、知名度自体が高い事も勿論かなり大きいと思いますが
主要人物の2人に共感できる人も多いからなのだと思います。
と言っても憶測なので違ってたらすみません;

まず、ゲイのイメージにありがちなオネェ
もしくは仕草や口調がどこか女性的な男、ではなく
“男が好きな男”同士の恋愛として描かれている事。
この辺から感情移入できる人も多いのではないかと。

自己否定の末にジャックを追い詰めてしまうイニスですが
同じく幼少期に刷り込まれた価値観や倫理観
あるいは周囲の差別や偏見から自分の性癖を愛せない
自己否定の辛さを知っている人々の共感を呼んだのではないでしょうか。

自分は、
恋愛感情と自己否定のジレンマに苛まれてボロボロになった末
1人取り残されたイニスも、
どこかで拒絶されている事を理解しながらも耐えてイニスの返事を20年弱待ち続け、
ついに見切りをつけて別の男と夢を叶えようとした途端
リンチによって殺され、それすらも隠蔽されるジャックも気の毒でなりませんでした。
それにジャック、イニスと本当に肉欲だけの関係だったら
あんな形であんなに待てないだろうと。
2人を繋ぐそれに縋ってもいたんだろうなと考えると
萌える以上に切なかったです。

そして仮にイニスが心からジャックを受け入れていても
2人が偏見や差別、貧困や死の恐怖をくぐり抜けて幸せになれたのか。。。
無理やりに悲恋なのではなく、
あの時代あの場所でああ生まれたら
どう転んでも悲恋で終わりそうな描写も含め
宗教や時代の残酷さ、ゲイの辛さをうまく表現できていると思いました。

あと音楽の力が偉大。前半から中盤までは優しく
ラストでは切なく壮大なギターの音色と
その後流れる2曲でセンチメンタルの坩堝に引き込まれました。

べた褒め(?)しておいて何ですが
原作読んだ後で映画の出来にぽつぽつ不満点も出てきたんですよね。
が、日本にゲイ映画がほとんど入ってこない&自分が英語ほとんど分からない
という情けない事情からトップ100に入ってるゲイ映画ほぼ未見なんです;
なので「好きなゲイ(をメインに取り上げた)映画は?」と聞かれたら
やはり自分も「ブロークバック・マウンテン」だと答えると思います。
ああ…2012年に1位を飾ってるシェルターが見てみたいです。

もんのすごい長文になってしまい申し訳ありませんmm
あととっくにご存知かもしれませんが
“I wish I knew how to quit you.”
は「いっそ別れられたら…」と訳されていました。
2013/01/18(金) 07:10:27 | URL | 誘 #91vX9n9I[ 編集]
連続でコメントしてすみません。
とりとめのない文を打ったわりに
あけぼの様が疑問に思われている部分の[ゲイにここまで受けたこと]
に対して具体的に答えられていなかったので
またまた失礼致します。ほんとにすみませんmm

>この最後まで自分と向き合えない主人公
これはイニスが今世紀のアメリカ都市部に生まれて
かつ両親がゲイに理解のある人物であったなら
ほとんどゲイの支持を集めなかったのではないかと思います。

ただ彼の場合、どう考えても周囲の環境と
何より父親に植え付けられたトラウマが原因で自己否定を続けてしまっています。
結果イニスが無理に愛そうとした女性は傷つき
イニス自身も傷つく。
本当に愛した男は去っていく。

偏見、差別、歪んだ教育方針が
いかにセクシャルマイノリティの人々を苦しめ
その人生を狂わせるか

(映画では途中で娘への愛をピックアップしているため若干伝わりにくくなっているものの)
その辺を原作どおりきちんと伝えてくれている辺りも
高評価に繋がったのではないかと。
2013/01/20(日) 00:00:49 | URL | 誘 #91vX9n9I[ 編集]
誘さん、はじめまして
誘さん、はじめまして
検索エンジン様からウェルカムです~
過去記事へのコメント、とっても嬉しいです☆

私もこの作品はほんとに完成度が高くて、アン・リー監督のディレクションも素晴らしいと思いましたv
イニスとジャックのキャラクターや気持ちがとても丁寧に、かといって説明臭くなく描かれていましたし、なんと言ってもヒース・レジャーの演技は映画史上に残る素晴らしさでした♪
この年の主演男優賞は確かフィリップ・シーモア・ホフマンだったと思うのですが、映画自体の出来栄えとそれぞれの作品での二人の演技を比べると、これはミスチョイスだったと思います。
(フィリップ・シーモア・ホフマンは最高の演技派俳優さんの一人だと思いますが、この時の候補作品に限ってということで)
音楽も本当に良かったですよね!
映画を観てからずいぶん経つのに、当時TVでも散々予告が流れていたせいか、未だに頭の中で再生できますv
その背景となる景色も、撮り方も音楽にぴったりでした。

確かに原作にない部分がかなり長いので、そこが少々だれるというのはあるのですが、それを差し引いても素晴らしい映画だと思いますvv
(“I wish I knew how to quit you.” の訳が普通になってしまうのは仕方ないですよね^^)

>自己否定の辛さを知っている人々の共感を呼んだのではないでしょうか。
それこそベタ誉めしておいて何ですが、自分に分からなかったのはここでした;
でもきっとおっしゃるとおり、それだけ彼らと同じような思いをされてきた方が多いということなんですよね…。
今の時代にはなかなか想像しづらいですが、丁寧な感想を頂いてまたそういう視点から見直してみたいなと思いました。

随分前に書いた拙い記事を読んでいただいた上に感想まで、本当にありがとうございました!(_)
2013/01/21(月) 21:56:07 | URL | あけぼの #-[ 編集]
自分でもビックリ長文なコメントにレスして下さり感謝感謝です。
自分がこの映画べた褒めしてしまうのは今まで見てきた数少ないゲイ映画が「芸術性が高くてよく分からない」「ゲイが珍獣扱い」とかそんなのばっかだったので(もれなくランク外か下位みたいですが;)この映画も予算や役者の事など知らずスカパーHDでやってくれてたのを全然期待せず、当時の宣伝ポスターをおぼろげに思い出しながら「美しい山々と男前のいちゃいちゃで癒されたらいいなぁ」ぐらいの軽い気持ちで見始めたのも大きかったと思います。動機が酷かったぶん、相当なカウンターパンチでした。
貧しいカウボーイ同士が運命的な出会いを果たしたと思ったらこれかい!と。
今まで[道、ひまわり、陽のあたる場所など]貧困や戦争などによって不幸な道を辿る男女を描いた映画を見て胸を痛めてきましたが、題材が「貧乏、同性愛」で、胸を抉ってくる映画に逢えた事が衝撃でした。
原作の良さを殺さずに役者の名演技と画のきれいさBGMの秀逸さで引きづりこんでくる名画だと思ったので、逆になんでホモフォブにも受けたのか分からなかったんですが、これは色んなかたのレビューを散見させて頂いている内に分かった気がしました。

原作を読んでみて、個人的に原作を読まないと分かり難いと思ったのはイニスとジャックが職場で結ばれてから最後の逢瀬辺りまではタイタニックもビックリの相思相愛だった事、全然分からなかったのは背後からイニスに抱きしめられた後のジャックの心情、ぐらいかな?だったのですが、映画見ただけでは人によって捉え方もかなり変わってくるみたいでして。

まず後で知った事なのですがこの映画、男同士の恋愛は女性が、追加された男女のやり取りは概ね男性が脚本を書いているとか。だからなのか男女のやり取りからイニス&ジャックの「自分を偽って異性愛者を演じている」感がそんなに伝わってこない。加えてイニスのジャック(同性)に対する性的欲求の表現はかなり省かれ、やりきれないラストに彩りとして父娘の愛も添えられています。
早い話、イニスとジャックが外見や仕草に一発でゲイと分かるようなステレオタイプの特徴を持たないため、2人の(特にイニスの)セクシャリティが観客に伝わりにくくなっているみたいなんですよね。
迫真の号泣シーンや幼少期のトラウマ語りがあっても、イニスが自分を押し殺したゲイなのかバイなのかストレートなのかも人によっては分かり難いみたいでして。。。
「ストレートorバイの男達が禁断の快楽にハマり、そのまま突き進んだ方は身を滅ぼし、ホモフォブの父親のおかげで自制できた主人公は救いが残った」とまあえらい解釈もできてしまうと。。。
ランク上位独占している様なのでそんな風に捉えたゲイの人々は少ないのだと思いますが、ここまで極端な解釈でなくとも2人の関係が「時代に押し潰されたゲイカップル」ではなく「バイセクシャルの主人公が男か女か、あるいはストレートの主人公が一般的な愛情か逸脱した友情かを選べず迷っている内に不幸になった」みたいな解釈は多くて、ゲイ(?)映画で大衆受けを狙った以上、表現の差し引きで2人の関係に曖昧さが生じてしまうのは仕方のない事だとも思いますが、自分にとっては2重の意味で切ない映画となりました。

>今の時代にはなかなか想像しづらいですが
犯罪者扱いされる過去に比べれば大分マシになったと思いますが差別や陰湿ないじめはやはり多いみたいですからね。。
自分を偽ろうとするイニスと周りの現実を半ば無視して男同士で結ばれたがるジャックの言動をセットで考えると、できるなら異性愛者として人並みの人生が送りたい、だけど死ぬほど好きな同性相手が現れてしまった。とまあこの辺のやりきれなさが上手く表現されているなぁと感じました。

話が少し逸れるのですが[ブロークバック]って[罪を背負う]みたいな意味なのですね(違ってたら恥ずかしい・・・)
周囲に形成された罪で身動きがとれず遂にブロークバック(背負わされた罪)から抜け出せないまま、つらい生涯を送る主人公。
そう思うとタイトル見ただけで涙腺が・・・。ほんとに原作者の方の力が偉大なのですね。
原作の結末はどこか希望を見出せそうな映画と違い、ただただ悲痛なラストだと思ったのですが、想い人と深く愛しあっていた事実と、それも自分が身動き出来ない事で終わってしまっていた事実との間で擦り切れていく主人公に対し「それは(イニスの境遇上)どうしようもない事だった」という原作の語りがなんとも;;

ってまたすごい長文に…。あけぼの様ほんとにごめんなさい。
ここまでこの作品を持ち上げておいて何ですが、あけぼの様的に「再見してみたら大した事なかったかも。。。」みたいになってしまったらダブルでごめんなさい。
2013/01/22(火) 03:48:50 | URL | 誘 #91vX9n9I[ 編集]
誘さん、こんばんは
こちらこそ丁寧な感想ありがとうございました。
「芸術性が高くてよく分からない」映画は私も苦手な方ですけど、「ゲイが珍獣扱い」なんてものまであるのですね?!
そんなのはもれなくランク外になってもらはないと困ります;
そう言われてみると、最近のドラマの傾向としてゲイキャラ=リッチなことが多いですし、確かに「貧乏、同性愛」を扱った映画は貴重かもです。

追加された部分は男性(ヘテロの、ということですよね?)が書かれていたというのは知りませんでした。
もし見直すとしても、映画のために追加した部分は見なくていいかなっていうくらいで…。
それはそういうことだったのですねー。

>「ストレートorバイの男達が禁断の快楽にハマり、そのまま突き進んだ方は身を滅ぼし、ホモフォブの父親のおかげで自制できた主人公は救いが残った」とまあえらい解釈もできてしまうと。。。

え?
えええ??!!
あー、でも『モーリス』という映画の感想に、そんな風に書かれていた方がいらっしゃっいました。
クライブはモーリスがいたから「道を踏み外した」みたいな…。
(ご覧になっていなかったら何のことか分からなくてすみません;)

>話が少し逸れるのですが[ブロークバック]って[罪を背負う]みたいな意味なのですね(違ってたら恥ずかしい・・・)

“break one's back”で「背骨が折れるほど大変な思いをする」みたいに使うことが多いかも?
例えば“I almost broke my back trying to move a couch”みたいな感じです。
でもそれから派生して「重いものを背負う」みたいな解釈になるのかもですね。
ただ、この映画以来、[ブロークバック]と言えばゲイの代名詞みたいになってますが…;

>ここまでこの作品を持ち上げておいて何ですが、あけぼの様的に「再見してみたら大した事なかったかも。。。」みたいになってしまったらダブルでごめんなさい。

いえいえ、映画としての完成度は間違いなく素晴らしいですし、ヒース・レジャーの演技は別格ですのでそれはないと思いますv
ではまた素敵な感想ありがとうございました。
2013/01/27(日) 17:39:02 | URL | あけぼの #-[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2013/01/27(日) 21:32:44 | | #[ 編集]
秘密のコメ様へ
こちらこそ、いつも知らないドラマの解説ありがとうございますv
今回は聞いたことのあるタイトルだったので、
「そういうことだったのかっ!!」
と、思わずエキサイトしてしまいました^^

どうせならファンタジー設定にしないで欲しいですが
でもビジュアルが楽しめるだけでもお徳ですよねvv
最後は「勘違いでした」ってことで男女に戻るのかもしれませんが
できるだけ男男のシーンを引き伸ばして頂きたいです^^

そしてなんと、DVDをお持ちだったとは~
しかも同人って日本語でしょうか?!
もし日本でマンガとかになってたのなら見てみたかったです♪

インフルエンザ、大変でしたね!!><
こちらでも凄く流行っていて、ここ数年で最悪って言われています;
周りがバタバタやられているので、一生懸命手を洗っていますが果たして今シーズンを無事に乗り切れるかどうか…。
もうしばらく寒い日が続きますので、お互い身体に気をつけて過ごしましょうね!
2013/01/30(水) 20:55:29 | URL | あけぼの #-[ 編集]
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