アメリカの大手ゲイブログAfterEltonで選ばれた「最高のゲイ映画50」を1位から順にレビューしていく企画
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J. Edgar~J. エドガー
レオナルド・ディカプリオが初代FBI長官、J.エドガー・フーバーを演じる、クリント・イーストウッド監督の伝記映画(Biopic)、“J. Edgar”の公開が、今年の11月9日に決定したようです(全米公開は11月11日)。
192JEdgar-Split

以下はその公開日の決定にともなって、ワーナーブラザースからリリースされたオフィシャル・フォトの数々(こちらのエンタメサイト様から頂きました)

192JEdgarFirstPhoto
つけ鼻(prosthetic nose)としかめ面で、かなり実物に近い雰囲気のレオナルド・ディカプリオ。

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(フーバーの生涯の“パートナー”だった、クライド・トルソンを演じるのは『ソーシャル・ネットワーク』でイケメン双子を演じたアーミー・ハマー↑右)

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ギャング映画みたいな衣装&セットに、カジュアルで機能性重視なスタイルのイーストウッド監督w


J.エドガー・フーバーはご存知、FBIの初代長官として40年近く君臨し、「20世紀を通じて最も恐れられた男」と言われたそうですが、私生活に関しては当時から色々と噂のあった人物で、FBIの副長官であったクライド・トルソン(↓左)とは同性愛の関係にあったと言われています。

192hoover_Tolson
(仲良く観劇中のお二人は、どう見ても楽しくデート中?)

ただ、本人達は一度もそんな噂を認めていないどころか、そういう噂を流した相手は徹底的に追求して弱みを握り、脅迫していたそう。

1972年にフーバーは亡くなりますが、トルソンは彼の生命保険の受け取り人であっただけでなく、葬儀の際には棺を覆った星条旗を受け取り(普通は未亡人が受け取るもの)、フーバーの全ての財産を相続すると、彼の屋敷に一人移り住みます。そしてトルソンが亡くなると、その亡骸はフーバーの墓の直ぐそばに埋葬されたのでした。

公職にあっても、指紋による犯人の特定を始めとする、FBIの科学捜査方式を確率するなどの功績をあげながら、その裏で政財界の様々な人間に恐喝を行っていたりと、とても複雑な顔を持つJ. エドガー・フーバー。

そんな彼の生涯を、イーストウッド監督がどう映画化したのかがとても気になるところ!!

というか、『ミルク』でアカデミー賞を受賞している、『J.エドガー』の脚本家のダスティン・ランス・ブラック↓と、イーストウッド監督、それぞれのインタビューでの見解のズレが凄く気になってます^^
192dlb

まずは今年の1月に、ウォールストリートジャーナルに載った記事からの抜粋(&意訳)。

イーストウッド監督は、フーバーがクロスドレッサー(女装趣味の人)であったとするレポートや、隠れホモであった可能性には特に触れないと答えている。

In fact, what attracted him to the screenplay was the fact that it "didn't quite go down that road."

監督が脚本を読んで興味を持ったのは、そういった方向に話を持っていかなかったからだ、というのだ。

監督は1924年に29歳の若さでFBIの長官となったフーバーが、どうやって8人もの大統領の任期期間を通して生き残り、強国アメリカで強大な権力を持つ男として君臨し続けることができたのか?という点に主な関心を抱いている。

でもこの記事の数日後、脚本家のダスティン・ランス・ブラックは、AfterEltonのインタビューで、

「フーバーのような人物について映画を作るというのに、彼の内面を掘り下げるような脚本を僕が書かないなんてありえない。」

と反論。

「イーストウッド監督は、ステレオタイプとしてのゲイを描かないという意味で、ああ言ったんだと思う。映画は彼のセクシュアリティを、もっと人間的でリアルに語ることになる。」

と述べています。

ダスティン・ランス・ブラックは、ゲイライツの活動家としてもカリフォルニアのProp 8打倒を始め、様々な活動に積極的に参加していますが、インタビュー等で語られる彼の信条は常に、

「クローゼットに隠れていてはいけない。カムアウトして自分の権利をきちんと主張するべきだ。」

というもので、この映画の脚本家に決まった時も、フーバーの権力欲や法を超越した裏の顔について、隠れホモであったことからくる歪みを掘り起こす、みたいなことを語ってました。

クライド・トルソンのアーミー・ハマーも、レオナルド・ディカプリオとのキスシーンを何度も撮影した、と話しています。
192Leonardo-Dicaprio-Edgar2

ところが、こちら↓はまた最近のインタビューでのイーストウッド監督のコメント。

"Some people might say [they] were just inseparable pals. Or maybe it’s a love story without being gay, I don’t know. But it’s very interesting, the way Lance laid out the script. It was nicely written. It didn’t go to the obvious.”

「彼らが離れがたいほど仲の良い友人同士だったという人もいるだろうし、ゲイではなくても愛の物語だったのかもしれない。自分には分からない。でもランスの脚本はとても興味深いし、良く書かれている。あからさまじゃないんだ。」

キスシーンまで撮っておいてあからさまじゃないって…

一体、どっちなんですか?!

ゞ( ̄∇ ̄;)

まあでも、映画は最後は編集で決まりますからね…。

DLB様がどんなに素晴らしい脚本を書こうと、レオくんとのキスシーンをバンバン撮ろうと、最後は監督の気持ち一つで、全てばっさりカットということもありえます;

私が知る限り、イーストウッド監督は過去に一度だけ「ゲイ映画」を撮っていて、これがまた監督には珍しい駄作…と言うのが失礼なら、凡作。少なくともイーストウッド監督のベストに挙げる人はまずいないと思われる作品…(^^;

“J. Edgar”は、1年に1度しか映画館に足を運ばない私が、今年はこれを見に行くと決めて今から楽しみにしている映画なんですけど、そんなわけで期待と共に少々の不安も…(汗

そのうちトレイラーが公開されたらもう少し内容が分かるんじゃないかと思うので、またお知らせしますね^^


最後に、映画とは関係ないんですけど、クローゼットケースと言えば、またまたゲイライツに反対する保守派の議員が、実は隠れホモであったことがバレる、というニュースがありましたので一言だけ。

インディアナ州の下院議員で民主党のフィリップ・ヒンクルは、州憲法で同性婚を禁じるための法案をスポンサーした保守派の議員。
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(既婚、64歳、二児の父親。)

クレイグズリストの広告欄、m4m(Men for Men)に載せられていた18歳の男の子の売り広告、

"I need a sugga daddy."(お金をくれるパパが欲しい。)

に答えて、ホテルの部屋で土曜の夜を一緒に過ごしてくれれば、80ドル。凄くいい思いをさせてくれたら"for a really good time"更に50ドルか60ドルのボーナスを払う、というメールを送ったそうです。

男の子は相手が議員だと分かるとホテルの部屋から逃げようとしたそうですが、お尻を掴まれ、彼の裸を見せ付けられたそう。セックスはしなかったけれど口止め料として、iPadとブラックベリー、そして現金100ドルを貰ったとか。(←余りにせこい…;

このスキャンダルで彼は辞職を迫られているそうですけど、同じ共和党の議員達からも“sad”(この場合、悲しいというよりむしろ情けないというニュアンス?)としか言いようがないと呆れられているらしいです^^


未だにこういうクローゼット議員は後をたたないわけですし、イーストウッド監督にはぜひ、一生をクローゼットに隠れて権力を掴むことを選んだ男の内面を、深く深ーーく抉る映画を作っていただきたいものですvv
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コメント
この記事へのコメント
あー!これ、レオがフーバー演じるって決まったときから気になってたんですよね~11月に公開されるのですね!
レオのキスのお相手もイケメンで安心しました(笑)

監督が彼のセクシャリティを最終的にどのように描くのか気になりますね~!
2011/08/15(月) 07:29:11 | URL | ぶっち #.LktJGrg[ 編集]
ぶっちさん、こんばんは
この映画、ほんとに気になりますよねv
アカデミー賞狙いの映画は秋以降に公開になることが多いので
これもきっと狙ってるんだろうなって思いますvv

お相手の方がイケメンなのも嬉しいですし(笑)
後は監督の描き方に期待です~~
2011/08/15(月) 21:27:40 | URL | あけぼの #-[ 編集]
@どう料理してくれるか・・・
先日、「硫黄島からの手紙」を
見て、
おっさんやるなと思ったところです。

うん、そこまで権力をかいくぐって
生き延びた男のクローゼットの中身、
気になりますね~

在る意味
”達者に立ち回り、それなりの最後を迎えた”
わけですからね。

愛も仕事も権力も、そして安泰も。

「硫黄島からの手紙」の手抜きのない
日本の姿を見て、
嘘はなく、リアルをつきつめて、
できることなら”余すことなく描いて欲しい”と
思います。

それと、日本で上映してくれることもね。
2011/08/16(火) 23:49:39 | URL | すずら #l6TKZH6o[ 編集]
すずらさん、こんばんは
私も「硫黄島からの手紙」は見ました!
日本の俳優さんが出演する場合でも
無理に英語で話すだろうと勝手に思っていたら…
思い切った映画を作ったなーってびっくり!!(←良い意味で)

>”達者に立ち回り、それなりの最後を迎えた”
ほんとにおっしゃるとおりで
ゲイということを隠していた割りに
最後までパートナーとの愛情を貫いて
そういう意味では素晴らしい関係を築いたと言えるし
何とも描きがいのあるキャラになると思いますvv

>できることなら”余すことなく描いて欲しい”と思います。
単純な人間でも、人生でもなかったはずなので
セクシュアリティも含め
ほんとに彼の内面に迫ってみせて欲しい!

これはクリント・イーストウッド監督作品なので
日本での上映もきっと大丈夫と信じてます☆
2011/08/17(水) 18:46:58 | URL | あけぼの #-[ 編集]
フーバー長官、ゲイだったのですか!
かつて『X-ファイル』にハマっていたので、FBIを作り上げたフーバーについて少しは読んだことありましたが、ゲイだったとは知りませんでした。
レオ、『インセプション』で見直したので、きっちり演じてほしいのですが、懸念は監督と脚本家の観点の相違ですかね、やはり。

「ゲイではなくても愛の物語だったのかもしれない」というのが、やや分からないのですが??
キスしてもゲイじゃないとか??
やっぱり不思議なアメリカ人。

これまで人物と真正面から向き合ってきただけに、今回も期待したいとこです。が、この題材に対する意見はいろいろ出るんだろうなと今から予測できます。

イーストウッド、
2011/08/21(日) 01:36:34 | URL | ミオ #785YtZ7g[ 編集]
ミオさん、こんばんは
こんにちは~。
フーバー長官がゲイだったかどうかについては
ご本人も「パートナー」だった方も最後まで否定してるので
あくまで状況証拠(?)ということに…?
でも、亡くなった後、ただの部下だった人に全てを譲るって
普通はないですよね?(^^

レオ、とっても演技の凄く上手い俳優さんです~。
相手役の方とのキスシーンも撮ってるらしんですけど、ほんと監督と脚本家の間で意見の相違がありそうなのが不安…;

>「ゲイではなくても愛の物語だったのかもしれない」というのが、やや分からないのですが??
ですよねっ。
“love story without being gay”って…
私も監督が何を言おうとしているのかがサッパリです(涙

映画自体には期待してるんですけど、そんなこんなで不安は拭えません。
当時の政治的、社会的情勢を背景にした、骨太な「ゲイ映画」が見たいんですが…
実際に見てみるまではどんな映画になるのか、ハラハラしそうです^^
2011/08/21(日) 14:17:18 | URL | あけぼの #-[ 編集]
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