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Hot Coffee~ドキュメンタリー
今年の1月にサンダンス映画祭で公開されたアメリカのドキュメンタリー映画、

“Hot Coffee”
187hot coffee poster

熱すぎるコーヒーで火傷をしたとして、ステラ・リーベックさんがマクドナルドから約2億5千万の賠償金を勝ち取った「コーヒー裁判」。

“frivolous lawsuits”(馬鹿げた訴訟)の代表として、メディアで大々的に取り上げられることになったその訴訟の、一般には知られることのなかった真実とは?

以下は、「訴訟社会アメリカ」のネガティブなイメージを覆す、この素晴らしいドキュメンタリーについてvv


この映画の監督でプロデューサーのスーザン・サラドフさんは、25年間、アメリカ企業を相手どって訴訟を闘ってこられた元法廷弁護士です。

アメリカの裁判は(今は日本でも?)、事件について何の知識もなく、同時に利害関係も持たない一般市民から選ばれた陪審員に、まず事件について理解させることから始める必要がありますが、その際に効果的なのがストーリーテリングの能力、つまり複雑な事件を再構築し、物語のように再現して語れる手腕だと言われています。

さすがというべきか、サラドフ監督は、その法廷弁護士としての経験を活かし、観客という陪審員を彼女の法廷に引き込み、企業利益のために個人を犠牲にする大企業のやり口を、こちらが納得するまで語ってみせてくれました。


まず提示されるのがタイトルにもなっている、「どうしようもない裁判」の一例として必ず上げられるマクドナルドの熱すぎるコーヒー裁判。

「この裁判について知っていますか?」と街頭でインタビューされた人々の殆どが、

「コーヒーが熱いからって、ちょっとした火傷でマクドナルドを訴えて、何億円もせしめた女のどうしようもない裁判。」

と、私も漠然と思っていた通りのことを答えていました。

でも実際の事件はどのようなものだったのか…?

1992年のある日、79歳のステラ・リーベックさん↓は、甥のクリスの車に乗ってマクドナルドのドライブスルーに行くと、49セントのコーヒーをテイクアウトしました。
187hot coffee

駐車場に車を停めた後、ステラさんはコーヒーにクリームと砂糖を入れようと、カップの蓋を開けますが、古い型のフォードにカップホールダーがなかったため、太ももの間にカップを入れて支えることにします。

しかし蓋を開けた途端、熱いコーヒーが履いていたスウェットパンツにこぼれ、ステラさんは太腿から股間、お尻にまで酷い火傷を負ったのでした。

彼女の火傷は皮膚の20%にも及び、そのうちの6%に関しては皮膚の移植手術を必要とするほど重度の高いもので、8日間の入院の後、体重は38キロまで減少、その後も2年に渡る治療が必要となりました。

この火傷痕の写真をこの映画で初めて見ましたけれど、思わずこれがコーヒーで出来た火傷かと目を疑うほど悲惨なものです。

ステラさんは実際の医療費約80万円にプラス、これからかかる医療費の見積もり20万円を含む、およそ150万円の賠償をマクドナルドに要求しますが、これに対してマクドナルドが提示した額はたった600ドル、5万円にも満たないはした金でした。

それ以上の賠償の支払いを拒むマクドナルドに対し、ステラさんはやむをえず弁護士を雇って訴訟を起こします。

その裁判で明らかになったのは、マクドナルドがコーヒーの温度を90度近くに設定していること(この温度の液体を浴びれば、わずか数秒で皮膚移植が必要な重度の火傷を負います)、そしてこれまでに既に700件もの火傷の報告をマクドナルド社が受けていたことでした。(中には数千万円相当の賠償で和解に持ち込んだものもあったそうです。)

テイクアウト用のコーヒーは温度を高めにしないと、オフィスや家に持ち帰った時に温くなりすぎて苦情が出る、というのが「熱すぎるコーヒー」の理由らしいですが、これをその場で飲めば、恐ろしい火傷を負うのは当然。

それでも、「この程度のことは、会社全体でやり方を見直すに値しないと判断した。」という、あまりにも無責任なマクドナルド側の対応に、陪審員はステラさんへの賠償金約千6百万にプラス、punitive damages(懲罰的損害賠償)として、マクドナルドに対し2億5千万に上る支払いを命じたのでした。

この判決についての地元の新聞報道↓が、とても好意的だったのが分かります。
187hot coffee2
(陪審がメッセージを送った、つまりマクドナルドに思い知らせてやった、ということ。)

でもこれが全国的にニュースになる頃には、事件の詳細は伏せられ、ステラさんも弁護士も完全に悪者扱いになっていました。私がこの事件を知っているのは、この手の悪意に満ちた報道を通してのみです。

ではこの事実を捻じ曲げた報道は一体何のためだったのか?


ここで監督が提示するのが2つ目のケースと、“Tort Reform”という、一般のアメリカ人が「自分には関係ない」と思って見過ごしてきた改革(改悪)法について。

リサ・ゴーリーさんの双子の息子の弟、コリン・ゴーリーさんは妊娠中の医療ミスによって、脳性小児まひという障害を持って生まれてきました。
187hot coffee3

病院で適切な処置さえ取られていれば、健康な双子の兄と同じように育つはずだったコリンくんは、これまでに10度に渡る手術を受け、視覚障害、知的障害を持ち、一生介護が必要な身体です。
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莫大な医療費に、生涯に渡る介護費用。その支払いを求めて病院を訴えたゴーリー夫妻に対し、陪審員は5億円を超える賠償金の支払いを病院側に命じます。

しかし実際にゴーリー夫妻に支払われたのは、それまでの医療費や裁判費用を差し引けばいくらも手元に残らない、1億円に満たない賠償金でした。

その原因がTort Reform。

Tortというのは民事上の不法行為のことで、人身障害等、個人の資産や身体にダメージを引き起こす行為、つまり医療ミスや、無責任なコーヒーの温度設定もこれに含まれます。

Tort Reformは、Tortを行った企業や病院に対し、一定額以上の損害賠償金の支払いを義務付けない、賠償金の額にキャップ(上限)を設けた改革法です。

陪審員によって設定された正当な賠償金の額が、この改革法によって5分の1にまで削り取られた結果、この先のコリンくんの医療費は、メディケアと呼ばれる公的保険制度でカバーされることになりました。

つまりアメリカ国民の税金で…。

ちなみに、このメディケアというシステムは、毎回書類の山と格闘し、電話をたらいまわしにされてようやくなけなしのお金を勝ち取ることが出来るという、申請者にあきらめさせることが目的なんじゃないかと思うほどの手間と気力を必要とするもので、知的障害を持つ人がとても自力で申請できるようなシステムではありません。

無条件に愛してくれる両親が亡くなった後、そのシステムに頼らざるをえないコリンくんがどうなるのか…。

正当な賠償額を受け取ることが出来れば、コリンくんの人生はある程度保障されるはずだった。それを阻んだ改革法は、では一体どうして可決されてしまったのか?

それがメディアで散々騒がれた、「馬鹿げたコーヒー裁判」が担った役割でした。

メディアの大騒ぎに乗じて、300を超える企業やビジネスが中心となって作られた団体が、こんな「どうしようもない裁判」を起こさないためにも賠償金の額を限定すべき、としてTort改革案を推し進めたのです。

教訓: メディアには必ず企業スポンサーがついている。それを忘れれば踊らされる。)

1996年にその改革案がアメリカ議会で可決された時、しかしクリントン大統領は拒否権を行使して、この法案にサインすることを拒みます。(その後の彼の政治家としての末路はご存知の通り。ちなみに女性スキャンダルで潰されたジョン・エドワーズ元民主党副大統領候補も、その前身は、決して勝てないと言われた医療訴訟を勝ち抜いてきた法廷弁護士。)

次のブッシュ政権が行ったのは、州レベルでこの改革案を通していくことですが、それを指揮したのがブッシュの知事時代からの参謀、カール・ローブでした。(ミシシッピー州がまずテストケースになったのは、この辺りの人脈からだと思われますけど、これに関しては他に色んな暴露本も出ていて、ネットでも書いてる人がいますので、興味のある方はぜひ^^)

しかし訴訟の賠償金額に上限を設けたところで、医療保険料が下がるなど、その州民に何らかの実益をもたらした証拠はなく、単に保険会社の利益を守っているだけ、という結末は映画でも指摘されていた通りです。


次に語られるのは、アメリカ商工会議所が、各州の最高裁判所の判事の選出に何億という運動資金を提供し、ビジネス寄りの判事を当選させてきたという恐るべき事実。

ミシシッピー州のオリバー・ディアス最高裁判事は2000年の選挙で、アメリカ商工会議所が資金を提供して推し進めたネガティブ・キャンペーンにからくも勝利しますが、その後、彼の選挙資金が賄賂にあたるものだったとして連邦政府から起訴されます。
187hot coffee5

証拠不十分によって無罪となるやいなや、今度は脱税で起訴。この裁判でも無罪が証明されたものの、彼は裁判の行われた3年の間、判事として裁判に携わることが出来ず、次の選挙ではとうとう落選してしまいました。

陪審員裁判で原告が勝訴した場合、負けた側の企業は州の最高裁に控訴することが出来ます。その最高裁に企業寄りの判事を揃えれば、その段階で判決が覆される…という、なんとも恐るべきからくり…;

だから幾ら金をつぎ込んでも選挙に勝てなかったら、ありもしない罪状を次々にでっち上げて潰したのですね(><;

ちなみにリベラルなことで知られていたアイオワ州の最高裁判事のうち3人が、同性婚を認める判決を下した後の選挙で、同性婚反対派の保守派のネガティブキャンペーンにより落選させられています。

これがアメリカの司法制度にとってどれだけの脅威かを考えると、一日も早く連邦レベルで同性婚を合法化しろ、と喚きたくもなる…。


そして映画の中で最後に提示されるケースが、強制的仲裁条項(Mandatory Arbitration)。

これを見た後、余りにもゾッとして、しばらく気分が悪くなったくらいですが、まず驚いたのが、今まで深く考えたことのなかった、仲裁、もしくは調停というシステムの実態。

私が馬鹿なだけかもしれませんが、「調停」っていうのは、お金の掛かる裁判を避け、当事者同士が公平な仲裁者を通じて和解に至ることが出来る、市民を守るためのとても良いシステムだと思っていたんです。

無知ほど怖いものはない…泣


当時19歳だったジェイミー・リー・ジョーンズさんは、主に軍関係の契約を請け負っているハリ○ートンという会社に就職します。(会社名を思わず伏字にしたのは怖いから…;興味のある方は、○をバにしてサーチしてみてください(^^;)
187hot coffee6
(その数年後、アメリカ議会で証言を行うジェイミーさんの姿)

その時、ジェイミーさんがサインさせられた雇用契約書に小さく記されていたのは、従業員が会社に対して訴訟を起こすことを禁じ、調停に持ち込むことを義務づける、強制的仲裁条項(Mandatory Arbitration)でした。

その1年後、ジェイミーさんはバグダッドに赴任しますが、会社側は現地での住居として、他の女性社員2人と一緒にシェアするタイプの部屋を約束していました。

けれど実際に現地で彼女が与えられたのは、400人の男性社員と同じ寮。

セクハラまがいの行為を受けた彼女は、会社側に2度、別の寮に移してくれるよう訴えますが無視されます。そして赴任してわずか4日目の夜、同僚であるはずの社員達に薬を盛られ、レイプされてしまうのでした…。

詳しいことはとても書く気がしませんけれど、ジェイミーさんが受けた暴力行為は、それによって身体の一部が変形するほどすさまじいもので、後に再建手術(reconstructive surgery)が必要になったほどでした。

しかも彼女はその後、会社側のセキュリティによって幽閉されると、外部との接触を絶たれてしまいます。

それでも何とか電話で父親に助けを求めると、ようやくアメリカ大使館の役員によって救出されますが、その後、アメリカ軍の医者によって彼女の身体から採取された証拠品が、会社側のセキュリティによって「紛失」してしまいます。

これによって、この事件を刑事事件として立証することが不可能になりました。

それでもジェイミーさんは民事訴訟によって会社側を訴えようとしますが、それすら阻んだのが例の雇用契約書にあった、強制的仲裁条項(Mandatory Arbitration)だったのです。

実は「調停」というのは正規の司法システムとは関係のないところで行われる、あくまでプライベートなもので、仲裁者は企業側の選ぶ弁護士であることが多く、最近の調査によると、こういった調停で原告側に有利な結果になることは0.03%に過ぎない、つまりほぼ皆無という結果も出ているそうです。

「調停すれば、全てがなかったことにされてしまう。」

そう確信したジェイミーさんはあきらめずにメディアを通じて訴え続け、その結果、雇用主による従業員のレイプ、暴行、監禁、隠蔽、というありえない事件は、

「軍の契約を請け負う企業は従業員に仲裁条項を強制できない」

というアメリカ議会での修正案の可決に繋がりました。

そしてジェイミーさんの事件は6年後の現在、ようやく法廷に持ち込まれ、今まさに係争中となっています。

ちなみにジェイミーさんを助け、この修正案をサポートしたのは、ミネソタ州選出のアル・フランケン上院議員。彼は元SNL出身のコメディアンですが、元々リベラルなことで知られていたそうで、2009年の当選以来ずっと同性婚も支持していますvv
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(ジェイミーさん(↑右)とアル・フランケン上院議員↑中央)


ジェイミーさんと同様、同僚からレイプ・暴行を受けたハリ○ートンの女性社員は過去に何人もいたにも関わらず、被害者は全員、調停条項に縛られて裁判を起こすことが出来ませんでした。そのためジョーンズさんも、まさかそんなことが行われていたとは思ってもみなかったそうです。

「裁判とは、何の力も持たない一個人が、法廷という場で大企業と互角に闘える唯一の方法。

そして闘うことを選んだ人間は、自分のためだけでなく、同じような目に遭わされる可能性のある、全ての人のために闘うのだ。」

というラストのナレーションに涙…。


民主主義を支えるのは、国や企業が国民に対して持つアカウンタビリティー。それが果たされない時、その責任を追及するのが国民としての義務だし、裁判を受けられる、というのは大切な権利なのだ、と、アメリカ独立記念日の祝日に色々と考えさせられた映画でした。

アメリカにお住まいの方がいらっしゃいましたら、今ならHBOで見られますので、ぜひぜひご覧になって下さいvv

最後はトレイラー。


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コメント
この記事へのコメント
コーヒー裁判については僕も「さすが訴訟大国アメリカ」なんて思ってましたが、そんな真実が隠されていたんですね。驚きです。
オリバーさんやジェイミーさんの事件もゾッとしました。
そこまで社会を動かせる力があるのに自分たちの利権しか考えられない大企業が怖いと思いました。大きな力を持つ人たちが力の使い方を誤っていては、社会は一向に良い方向には向かわないですよね。

日本でもコーヒー裁判のDVD手に入るようならぜひ観てみたいと思います(・`д・)
2011/07/04(月) 19:13:27 | URL | ぶっち #-[ 編集]
ぶっちさん、こんばんは
コーヒー裁判については私もずっと「馬鹿みたいな判決」だと思ってました!
まさかこんな大きな問題が裏に隠されていたとは…。
オリバーさんやジェイミーさんの事件はほんとに怖いですよね;
アメリカの大企業、そして彼らと癒着した政権の恐ろしさについて少しは知っていたつもりでも、後から後から更にとんでもないことが明らかになって愕然とします。

>大きな力を持つ人たちが力の使い方を誤っていては、社会は一向に良い方向には向かわないですよね。
本当にその通りです!
せめて間違ったことは間違っていると言えるように、知識、というか自分の頭で考える力を身につけたいと思いました(`・ω・´)

ほんとに日本でもDVDが手に入ったらいいなと思いますvv
2011/07/05(火) 19:02:56 | URL | あけぼの #-[ 編集]
こんにちは
コーヒー裁判の実情を初めて知りました。メディアの影響というのは怖いですね…。アメリカには企業にたかる訴訟が多いというイメージがあったのですが、企業側がメディアや法を濫用する事についてのイメージは薄くなっていました。あらためて、ほんと怖い思いがします。
いい勉強になりました。良い記事をありがとうございます!(^^)
2011/07/06(水) 22:56:21 | URL | はちだんご #-[ 編集]
はちだんごさん、こんばんは
私も今回初めてこの裁判の実情を知りました。
訴訟専門の弁護士というのは凄く悪く言われることが多いんですけど、こういう映画を見ると、それを額面通りに受け取るのもまた危険なんだと気づかされます。
こちらこそ長い記事を読んでいただいた上、コメントありがとうございました!
2011/07/07(木) 20:47:33 | URL | あけぼの #-[ 編集]
はじめまして
コーヒー裁判の件について、ずっと「言ったもん勝ち」のように思っていました。すごく恥ずかしい気持ちです。そんな大火傷だなんて、全く知りませんでした。

数年前に、理不尽な理由で会社を解雇(退職勧奨に応じた)されて、労働基準局に相談したところ、99パーセントの確率で勝てるとアドバイスされた事があります。
でも、雇用者側と、二度と関わりたくない気持ちが強くて、裁判しませんでした。
しかし、仮に1億円貰えたとしても、「お金はいらないから、あいつらをボコボコにぶん殴ってやりたい!!!」という感情から、今だに抜け出せず苦しいです。

こちらが正当な事を言っても、闘う事は辛く苦しい事だと思うので、諦めずに勝訴を勝ち取った方たちは、素晴らしいです。

真っ当な訴訟を起こしている方たちが受けた傷は(身も心も)、大金が手に入ったから癒されるものでは無いと思います。
勝訴したことで、バッシングを受ける事も多いでしょうし。

裁判が進んで行く過程で、その傷も癒されていくと良いですね。

すごく楽しいサイトですね。また遊びにきます。
2011/07/08(金) 01:25:57 | URL | グエル #-[ 編集]
グエルさん、はじめまして
私もコーヒー裁判については何も知らずに、「言ったもん勝ち」だと思ってました。
偏った報道だけを鵜呑みにするのは、ほんとに危険なんですね;

>でも、雇用者側と、二度と関わりたくない気持ちが強くて、裁判しませんでした。
お気持ちはよく分かります!
解雇に至るまでにもきっと沢山嫌な思いをされているでしょうし、裁判までして、それ以上闘い続けるのは辛いですよね…。
私も色々あって前の職場を辞めましたけど、いまだに最後の数ヶ月の体験がトラウマになっています。
日本もそうだと思いますけど、アメリカでは景気が落ち込んでからは特に、従業員への扱いの酷い会社が増えて、転職先も見つからずに追い詰められる人が多く、労働基準局に相談しても、調査するケースが多すぎて1年以上待つことになります。
そんな中、裁判にまで訴えるというのは、よほどの覚悟がないと難しい…;

>裁判が進んで行く過程で、その傷も癒されていくと良いですね。
この映画の中でジェイミーさんが、その通りのことをおっしゃっていましたvv
裁判で真実を明らかにすることが、いまだにPTSDに苦しむ彼女の傷を癒す、最初のステップになるはずだと…。
本当にそうなってくれることを祈ります!

色々と考えさせられるコメント、ありがとうございました。
こんなブログですが(汗)、もし宜しかったら、ぜひまた遊びに来て下さいvv
2011/07/10(日) 19:01:12 | URL | あけぼの #-[ 編集]
ドキュメンタリー観ました
ご無沙汰してます。

以前に、この記事にコメントしたグエルです。

つい先日、NHK-BSの深夜放送でこのドキュメンタリーが放送されました。運よく放送直前に気がついて視聴できました。

前回コメントした時は、視聴していなかったので、また違った感想になります。
まず、火傷の傷が、映像で見ると想像以上にひどくて驚きました。
それから、TVで流れるネガティブキャンペーン!
こんなの観たら、やはり先入観無しにはいられない。すごい刷り込み効果だと思います。

企業の改正法案の仕方は酷いものだと思いますが、実際にクレームをつけてお金をせしめようとする人もいるからこうなるわけで、その結果、本当に救済が必要な人が救済されなくなってしまう。

私も、火傷を負ったステラさんの事を「大金せしめた人」と思ってた一人ですが、改めて、裁判で勝ち取ったものは、ステラさんを苦しめた方が多かったんだろうなと感じました。
何億のお金よりも、誠意のある謝罪と適正な治療費だけの方が、お互いにすっきりできたのかも・・・。

日本でも、事故を恐れて産婦人科医を志す人が減っているとか、
生活保護を受けながら贅沢な暮しをしている人がいるのに、その一方で生活保護が認められなくて餓死して孤独死した人がいたり、
光市母子殺害事件のように、被害者の権利を守るために闘う人がいたりと、ドキュメンタリーと重なる事が思い浮かびました。

日本だと、訴訟や裁判となると非日常すぎてしまうけど、気をつけていないと知らない間に、企業に有利な契約を交わしてしまう可能性がある事や、メディアによってごまかされてしまう可能性がたくさんある事を、改めて実感しました。

今更・・・な感想ですが、コメントさせていただきました。
2012/03/07(水) 23:55:57 | URL | グエル #-[ 編集]
こんにちは、グエルさん。
お久しぶりです!

このドキュメンタリー、NHK様でも放送されていたのですねー。
でもBSの深夜放送だと見逃した方も多いかも…?
グエルさんがご覧になられた上、コメントまでいただけて嬉しいですvv

火傷の傷はほんとに衝撃で、ひょっとしたら日本でも映画を見られる機会があるかと思って画像は貼りませんでした。映画の中で見ると、それだけで説得力がありますよね。

>それから、TVで流れるネガティブキャンペーン!
垂れ流しにされる情報の押し付けを鵜呑みにするのは危険だと改めて思いました。
何に対しても自分で知ろうとする気持ちを持ちたいです。

>何億のお金よりも、誠意のある謝罪と適正な治療費だけの方が、お互いにすっきりできたのかも・・・。
彼女は元々それ以上のものを望んでいなかったわけで、こんな結果になったのも正当な損害賠償を拒否したせいですからね…。
なのに自分が悪人扱いされて、それが法の改悪につながるなんて酷すぎます;

>日本でも、事故を恐れて産婦人科医を志す人が減っているとか、
アメリカでも医師の数は減る一方で、アメリカ人の医者に見てもらうことはほぼないです。
麻酔医とか外科の専門医は多いらしいですが…。

光市母子殺害事件については聞いたことがあります。
アメリカでは事件の残虐性によってはプリティーンから大人として裁かれるケースもありますが、日本でもそんな決断をしなくてはいけないようになってきているのですね…。

こちらでも訴訟や裁判はやはり非日常で、「訴訟社会アメリカ」の害悪というのもかなり誇張されているんだな、と感じました。
ほんと自分の身は自分で守るというか、自分で考える力を持ちたいです。

ではコメントありがとうございました!
2012/03/11(日) 10:56:55 | URL | あけぼの #-[ 編集]
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