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It Gets Better-オバマ大統領
アメリカで相次ぐゲイティーンの自殺に歯止めをかけようと、ゲイの活動家でコラムニストのダン・サベージ氏が始められた、“It Gets Better”キャンペーン。

最近はセレブさんだけでなく、ヒラリー・クリントン国務長官のような大物政治家も参加。

“These most recent deaths are a reminder that all Americans have to work harder to overcome bigotry and hatred.”
「彼らの死は、アメリカ国民が偏見と憎しみに打ち勝つために努力しなくてはならないと分からせてくれた。」

というメッセージを出していました。

それでも毎週のようにゲイティーンの自殺が引き続き報じられる中、終にオバマ大統領が登場。
159Obama

スピーチ自体は例のごとく、とても素晴らしいです。


以下、英文はこちらから転載させて頂きました。(訳は意訳の要訳です;)

Like all of you, I was shocked and saddened by the deaths of several young people who were bullied and taunted for being gay, and who ultimately took their own lives. As a parent of two daughters, it breaks my heart. It’s something that just shouldn’t happen in this country.
「皆さんと同じように私も、ゲイだからという理由で苛められ、終には死を選んだ若者達の事件にショックを受け、悲しい思いをしているし、2人の娘達の親としても心を痛めている。こういうことがこの国で起こるべきではない。」

We’ve got to dispel the myth that bullying is just a normal rite of passage – that it’s some inevitable part of growing up. It’s not. We have an obligation to ensure that our schools are safe for all of our kids. And to every young person out there you need to know that if you’re in trouble, there are caring adults who can help.

「イジメは誰でも経験する当たり前のことで、成長過程では避けられないという思い込みは一掃しなくてはいけない。そんなことはない。全ての子供にとって学校が安全な場所であることを確認するのは我々の義務だ。そして若い君達に伝えたい、もしもトラブルに巻き込まれているなら、君達を助けられる大人がいることを知っていて欲しい。」

I don’t know what it’s like to be picked on for being gay. But I do know what it’s like to grow up feeling that sometimes you don’t belong. It’s tough. And for a lot of kids, the sense of being alone or apart – I know can just wear on you. And when you’re teased or bullied, it can seem like somehow you brought it on yourself – for being different, or for not fitting in with everybody else.

「私自身には、ゲイだからといって苛められるのがどういうことか分からない。しかし時に自分が仲間に入れない(don’t belong)と感じながら成長するのがどんなことかは知っている。それはとても辛いことだ。沢山の子供達が、一人ぼっちだったり、疎外されていると感じることで、押し潰されそうになることも知っている。からかわれたり、苛められるとき、それがなぜか自分のせいのように感じることもある。自分が人と違うから、皆と同じように溶け込めないから(fitting in)。」

But what I want to say is this. You are not alone. You didn’t do anything wrong. You didn’t do anything to deserve being bullied. And there is a whole world waiting for you, filled with possibilities. There are people out there who love you and care about you just the way you are. And so, if you ever feel like because of bullying, because of what people are saying, that you’re getting down on yourself, you’ve got to make sure to reach out to people you trust. Whether it’s your parents, teachers, folks that you know care about you just the way you are. You’ve got to reach out to them, don’t feel like you’re in this by yourself.

「しかし私が言いたいのはこういうことだ。君は一人ではない。君は何一つ間違ったことはしていない。苛められるようなことは何一つしていないんだ。君には可能性に満ちた素晴らしい世界が待っている。あるがままの君を愛し、大切にしてくれる人達だっている。だからもし苛められたり、誰かが君に言ったことで落ち込んだら、君が信頼できる人に頼ること(reach out)。君の両親や先生、あるがままの君自身を大切に思ってくれる人達に。一人ぼっちだと思い込まないで、彼らに頼るんだ。」

The other thing you need to know is, things will get better. And more than that, with time you’re going to see that your differences are a source of pride and a source of strength. You’ll look back on the struggles you’ve faced with compassion and wisdom. And that’s not just going to serve you, but it will help you get involved and make this country a better place.

「もう一つ覚えておくべきことは、いずれ全てが良くなるということ。それにまだある。時間が経てば、やがて君は自分が人と違うことこそが、君自身の誇りと強さであることが分かってくる。君自身が直面した苦しみを、思いやりの気持ちと分別を持って思い返すようになるんだ。それは君自身を助けるだけじゃなく、この国を良くすることにだってなる。」

It will mean that you’ll be more likely to help fight discrimination – not just against LGBT Americans, but discrimination in all its forms. It means you’ll be more likely to understand personally and deeply why it’s so important that as adults we set an example in our own lives and that we treat everybody with respect. That we are able to see the world through other people’s eyes and stand in their shoes – that we never lose sight of what binds us together.

「君はきっとLGBTのアメリカ人のためだけでなく、色んな形の差別と闘うようになるだろう。君はきっと、大人としてお手本になり、全ての人を尊敬することがどんなに大切かということを深く理解するようになる。他の人の目を通して世界を見られるようになり、他人の立場に立って考えられるようになれば、我々は決してお互いを見失わなくてすむようになる。」

As a nation we’re founded on the belief that all of us are equal and each of us deserves the freedom to pursue our own version of happiness; to make the most of our talents; to speak our minds; to not fit in; most of all, to be true to ourselves. That’s the freedom that enriches all of us. That’s what America is all about. And every day, it gets better.

「この国は、我々皆が平等で、それぞれに異なる幸福を追求する自由に値する、その信念に基づいて築かれた。その自由の精神こそが我々を豊かにしている。それがアメリカの全てなのだ。そして日々、全てはよくなっていく。」


この素晴らしいスピーチに対して、“It Gets Better”キャンペーンの発起人であるダン・サベージ氏は、大統領自らがLGBTのティーンのためのメッセージを送ったことを評価しながらも、アメリカの大統領には“it gets better”と言うだけでなく、実際に全てを良くする力がある(power to make it better)し、そうするべきだとおっしゃっています。


確かに、せっかく連邦裁判所の判事が違憲としたDADTの上訴や、同性婚を禁止するDOMAへの支持等々、この素晴らしいスピーチとは余りに矛盾する政策には首を傾げざるをえません。

最近行われた調査によると、今やアメリカ人の2人に3人が、宗教右派によって用いられているヘイト・レトリック(憎しみを煽るような言論)こそがゲイティーンの自殺に貢献していると確信しているそうです。

LGBTのティーンが自殺する確率は、ヘテロの子供の4倍から6倍。

サベージ氏は、残念ながら大統領が言うような頼れる大人がLGBTのティーンにはいないのだ、ともおっしゃっています。

親がゲイの子供に冷たくあたる、もしくは虐待するケースも少なくないし、それは教師も同様。

だからこそ、毎日でもLGBTの大人達の口から、“It Gets Better”と言ってもらうことが大事なのだ、と。

もちろんアメリカ大統領の口からも。


景気の低迷が続く中、LGBTの子供達への救済を行う非営利団体や施設も資金不足で閉鎖を余儀なくされていると聞きました。ベイエリアと呼ばれる、アメリカ、もしくは世界一LGBTフレンドリーなこのエリアですら、AIDS患者へのサポートを行っている団体の運営に必要な、後たった数千ドルの寄付が集まらないそうです。

親にも学校にも頼れなければ、子供達が救いを求められる場所がどこかに必要。

せめてこういう救済センターが閉鎖されることがないように、少しでも出来ることはしなくては、と思います。

それともう直ぐミッドタームエレクション、中間選挙ですけど、家の近くでも色んなプラカードを持った団体さんが道端に立っています。

確かに大統領を始め、民主党の議員がLGBTの問題に限らず、経済、雇用、環境問題その他で有権者をがっかりさせているのは事実。

でも、カリフォルニアの知事選、上院議員選で共和党の対立候補を見る限り、こいつらに当選させてなるものか!!!と思わずにはいられません。

あれほど圧倒的な強さで当選したオバマ大統領ですけれど、たった2年で既に、ワンターム・プレジデント(再選されない大統領)になる可能性が高いと言われています。

だからと言って対立候補の政策の方が良いとはとても思えないし、結局は“vote for lesser evil”少しでもマシな方に投票するということになるんですよね。それが最終的に現行のシステム、政治家と権力者の馴れ合いを続けさせることになってしまうのは分かっているけれど、だからと言ってどうすればいいのか…?

せっかくアメリカ国籍をとった以上、投票するのは義務だし自分の権利だと思っていますけれど、もう少しマシなチョイスがないとその気持ちも磨り減ってしまいそうです。
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コメント
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2010/11/08(月) 03:11:32 | | #[ 編集]
秘密のコメ様、はじめまして。
動画のリンクありがとうございました!
思わずもらい泣きしてしまいました;
この方はジョエル・バーンズさんと言って、テキサス州フォートワース市の市会議員で、カムアウトしているゲイ男性だそうです。
中学生だった頃のご自身の辛い体験を涙ながらに語られた後、今は愛するだんな様がいてとても幸せに暮らしているし、もし今、自殺を考えている子供がいたら、必ず未来は良くなるから思いとどまるように、そう呼びかけていらっしゃいます。
It Gets Better キャンペーンはダン・サベージ氏というゲイの活動家(アクティビスト)の方によって始められたのですが、そのキャンペーン開始前後からゲイティーンの自殺が相次ぎ、さらにサイバーブリーングと呼ばれるネット上の苛めによってゲイの大学生が自殺したことから、この運動がメディアで大きくフィーチャーされ、セレブさんや、バーンズ氏のような政治家の方も参加されるようになりました。
全てをご紹介できないのは残念ですが、アメリカ以外の国でもこのキャンペーンに賛同して、メッセージを送ってくれている政治家やセレブさんが増えてきていると聞きます。
もしかしたら日本でも参加してくださる方がいらっしゃるかもしれないですねvv

リンクとコメント本当にありがとうございました!
(休止中でこのくらいしか書けなくてすみません;)
2010/11/12(金) 20:31:52 | URL | あけぼの #-[ 編集]
少しづつでもよくなってほしいです。 でも日本ではまだ議論にすら上がらない、差別がある現状をまず認識するところから始めなければいけないような段階で、道のりを考えるとなかなか気が重くなります。 僕がよく行く、神奈川県にあるLGBTのための施設「レインボーセンターSHIP」も県の予算で運営する日本では画期的な施設でしたが、予算がつかずに3月に閉鎖します。 さびしい限りです。
2012/02/15(水) 10:19:54 | URL | k #-[ 編集]
kさん、こんばんは
せっかく県が運営するLGBTのための施設があったのに、予算がつかずに閉鎖になってしまうとは…。
景気が悪くなると経済的不安からストレスが増え、家庭ではDV、職場ではパワハラが増えると聞きます。こんな時だからこそ、そういう施設が支えになる方はきっと沢山いらっしゃると思うのに、凄く残念…。でも一度は予算がついたことですし、また再開されることを願ってます!
2012/02/16(木) 20:39:44 | URL | あけぼの #-[ 編集]
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