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俺たちに明日はない
1967年製作のアメリカ映画の名作、

『俺たちに明日はない』“Bonnie and Clyde”
141bonnie_and_clyde poster

フェイ・ダナウェイとウォーレン・ベイティが、1930年代前半の大恐慌時代のアメリカに実在したギャング、ボニー・パーカーとクライド・バーローを演じるあまりにも有名な作品。
141bonnie_and_clyde

ただこの映画は、かなり事実と違う脚色がされているそうなのです。

映画では二人は、不況で倒産した人々の土地を奪った銀行を襲う、どこか純粋な若者達という感じに美化されていますが、実際の犯罪はかなり残虐なものだったらしい;

そしてクライド・バーローという人物に関しても色々と噂が…。

前回、『逃走のレクイエム』について書いて、「実在のゲイの犯罪者を基にした映画と言えばアレがあるじゃない?!」と、この映画のことを思い出してしまったので、以下は色んな方に顰蹙を買うことは請け合いの、

「名作をカムアウトさせよう♪

シリーズ(?)パート2になります^^

「そんなこと認められません!」という方はスルーで!

しつこいようですが、うっかり読んでから文句を言われても、苦情は受け付けられませんので…汗




映画をご覧になった方は覚えていらっしゃると思いますが、クライドは最後にボニーと結ばれるものの、最初は「女嫌い」だったり、「上手く出来なかったり」するところが、映画の中で何度か登場しますよね?
141bonnie_and_clyde2

実は彼のキャラは、元の脚本では「ゲイよりのバイ」だったそうなのです。

でも、まずウォーレン・ベイティが主演に決まった時点で同性同士の絡みがざっくりカットされ、それでも監督が見つからなくて、最後にクライドをバイからEDに変えることで、ようやくアーサー・ペンが監督を引き受けたらしい。

ほんとはC.W.モスのキャラは、クライドとボニーの「性的なオモチャ」として登場するはずだったらしいのですが、それも綺麗さっぱり映画から消えることに…。

アーサー・ペン監督が、

「銀行強盗を繰り返す人殺しの話っていうだけで観客の共感が得られそうもないのに、それで主人公が同性愛者だなんて、映画が完全に潰される。」

って、脚本家の方に言ったそうですけど、まあ確かに1967年にこのキャラ設定で映画を作ろうなんて、どう考えても無謀…;

ちなみにその辺の事情について、引用付で詳しく書かれている方がいらっしゃいましたので、興味のある方はぜひこちらの論文をお読みになってみて下さい。

でも実際にクライドがゲイだったかと言うと、その点はどうも曖昧なようです。

この脚本家の方がクライドをゲイキャラにしたのは、ジョン・トーランドという方の書かれた、『ディリンジャー時代』“The Dillinger Days”というノンフィクションが基になっているらしいのですね。(←この辺からウィキピディア丸写し;

この方は、『大日本帝国の興亡』で1971年にノンフィクション部門のピューリッツァー賞を受賞されていて、ノンフィクション作家としてはとても権威ある方なので、

「ボニー・パーカーはニンフォマニア、クライド・バーローとW.D.ジョーンズ(映画ではC.W.モス)は同性愛者」

と、彼が著書の中で書いたことが、既成事実として定着したみたい。

彼が著書にそう書いた根拠の一つは、W.D.ジョーンズがボニーとクライドの死後、自分は無理やり仲間に入れられた、3人で一緒に寝たり嫌なこともさせられた、と主張していたこと。

ただ彼が罪を逃れようとして、嘘を述べていた可能性も充分あるらしいのです。
141bonnie_and_clyde3
(左↑は実際のW.D.ジョーンズ、右↑は彼がモデルになっているキャラ、C.W.モス)

それと映画では描かれていませんが、クライドは実際は何度か捕まって刑務所に入れられていて、1930年に入れられた刑務所では、同房の囚人から1年以上に渡ってレイプされているそう。

最終的にクライドは相手の男の頭を鉄パイプで叩き潰したそうですが(汗)、なぜかそれでも1932年には保釈でその刑務所を出ています。

そんな危ない奴を刑務所から出すとは…当時のシステムのいい加減さが伺えますが…;

もちろん刑務所で無理やり暴行を受けたからと言って、それで本人の性的指向が代わるわけもないので、実際のところクライドがゲイだったかどうかは今となっては何とも言えないわけですが、少なくとも脚本家の方がクライドをゲイ、またはバイとして描きたかったのは間違いないらしいです。

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こちら↑は映画でフェロモン垂れ流しだったお二人。

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こちら↑は実際のボニー・パーカーとクライド・バーロー。


ただどうなんでしょう?主人公のセクシュアリティに関係なく、暴力を美化して描くのって何か違う気がするんですけど…。

ビート監督の『ブラザー』っていう映画も観たけど、途中で気持ち悪くなった;

タランティーノ監督の映画もそう。

それにこの手の映画って大体、何が言いたいのかさっぱり分からない(汗)

銃やナイフってペ○スのシンボルであることが多いって言うから、ひょっとして、イケてる男(女)が派手に銃弾を浴びせられるシーンっていうのは、人によっては単に「萌え~♪」なのかもしれないですね^^

暴力的な主人公がゲイの場合だと、弱々しくて女性的っていうイメージを壊してくれるから歓迎される、っていうのもあるかも?

ただ、もちろんゲイの犯罪者も、それを言うなら殺人者だっているでしょうけど、そういう人をフィーチャーして、しかも美しく描くのが余り好いこととは思えず…;

・・・( ̄. ̄;)

そんなわけで、ここまでグダグダ書いたわりに最後は、

『俺たちに明日はない』は特にリメイクする必要なし

という、私の勝手な結論でお終いとさせて頂きます^^

(一番何が言いたいか分からないのは、間違いなくこの記事を書いた私でした;)

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コメント
この記事へのコメント
@ナチュラルボーンキラーズ
って映画がなんとなく、
「俺たちに明日はない」っぽいですが、
まあ、これもヤッてヤッてヤりまくれで、
あんまり記憶に残らなかったです。
記憶に残るなら、まだ「バトルロワイアル」の
方に軍配が上がるかもしれません。
(これまた暴力っていえば、暴力ですが、
根底に”生きようとする、一人ひとりにドラマがあるゆえ”って
点でまだ許せます)

しかし、もうこうなるとバイでも同性愛者でもいいじゃん、
結局彼らがやらかした無軌道だけが残るねと
思いましたよ。

しかも、ドキュメンタリーでTVサイズぐらいで
いいんじゃないかな?
レベルだと思いますが。

これなら、まあ無軌道ぶりで
(同性愛的な要素を盛り込んでも)対を張る、
女海賊アン・ボニーの生涯の方が
描き手があるような気がしました。
(辛口ですみませんv-41
2010/07/30(金) 05:56:31 | URL | すずら #0eKlHyVs[ 編集]
こんにちはー。
「俺たちに明日はない」見てないので、機会を見つけて見てみます。
若いW・ベイティのこの写真、カッコいいですね。

>「名作をカムアウトさせよう♪」
このシリーズ好きです。楽しみー。(^^)
2010/08/01(日) 14:40:59 | URL | jumpi #w7E8CPEA[ 編集]
すずらさん、こんばんは
「ナチュラルボーンキラーズ」ってタイトルは聞いたことがありました。
これもタランティーノ監督が原作なのですね~。

「バトルロワイアル」は見ました!
もちろん(?)藤原竜也くんが目当てですっ♪
大河の沖田総司役を見てからそっちを見たので
ぎゃ~若い~可愛い~~演技上手い~~~
ってことで藤原竜也しか覚えていないという…汗
途中気持ち悪くなったような気もするんですけど
記憶から追い出してしまったようです^^
最後に制服じゃなくて、私服で女の子と街を歩いているところが
急に大人っぽく見えたのが特に印象に残ってますが…。
彼が出てるドラマとか映画とかもっと観たいです~。

>女海賊アン・ボニーの生涯
女性のパートナーが居た18世紀の女海賊って凄いです!
こんな方がいらっしゃったなんて全然知りませんでしたっ。
さすがはすずらさん、教えて頂いてありがとうございます☆
2010/08/01(日) 16:09:25 | URL | あけぼの #-[ 編集]
jumpiさん、こんばんは
この映画、内容はグタグタだったような気がするんですけど(汗)
主演のお二人はもちろん、編集とか見せ方が凝っていてカッコよかったし
テンポも良いので、見て損はないと思います^^

こんな罰当たりなシリーズに優しいお言葉…
ありがたやあぁっ!(泣)
古い映画大好きなので、何か思いついたらまたこっそり書きますねww
2010/08/01(日) 16:10:10 | URL | あけぼの #-[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2010/08/01(日) 20:28:50 | | #[ 編集]
秘密のコメ様へ
はじめまして
こちらこそコメントありがとうございました~。

色んな土地の風景や町並み、そして詳しい情報
いつも楽しく拝見させて頂いています。

映画といってもかなり偏ったブログですが(汗)
もし宜しかったらこれからもヨロシクお願いします☆
2010/08/03(火) 21:14:35 | URL | あけぼの #-[ 編集]
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